WILD BLUE DEBUT SHOWCASE[The First Light]レポート「どんな瞬間もお互いを支え合い、輝き合える存在でありますように」
5人は「前からすでに出会ってた」?
メンバー同士の関係性についても深掘りされた。山下と鈴川は、中高と同じダンス部出身で、元は先輩・後輩の間柄。山下は「ある日、普通に過ごしてたら直弥から『ダンスバトルに出ませんか?』って誘われて。最初はお断りしたんですよ。でもそれが1ヶ月ごとに開催されるバトルだったので、1ヶ月後ならいいよ、と伝えたら大喜びしてました」と当時の鈴川とのやりとりを明かす。 「直弥は、僕のダンスの良い点を引き出してくれる。それがドツボにハマって、先輩・後輩の垣根を越えて、ダンス仲間から親友になり、いまではこうやって一緒のグループでパフォーマンスができています」と、まさにエモーショナルな二人の歴史を言葉にしてくれた。お互いに無言で指を差し合う山下と鈴川の表情からは、つらい練習も乗り越えてきた絆の強固さを感じさせる。 その後も次々とメンバー間の繋がりが明かされる。山下は宮武とも繋がりがあり、二人は2020年に韓国の事務所に在籍する練習生として出会っていた。「韓国の事務所にスカウトされて、トコトコと歩いて韓国に行って。筋肉痛で足パンパンになりながら着いたら颯がいて、右も左も分からない状態だったのを、いろいろ教えてくれました」と山下。宮武は当時の山下を「ダンスを楽しそうに踊る、魅力的な子だな~と思ってました。でも一瞬で別れることになっちゃって……。こうやってまた出会えたのが嬉しいです」と称する。 同じく韓国で、鈴と鈴川の“鈴鈴コンビ”が出会っていた。2021年、事務所の練習生として顔を合わせた二人。鈴は「お互いにダンスをやってたので、通じるところは多かったと思います。直弥は『僕なにしたらいいですかね~』って言いながら、ずっとロック踊ってたんですよ」。それを聞いた鈴川は「めちゃくちゃ盛ってます、これは!でも、一緒にグループで活動するなんて思ってなかったから、運命だよね」と当時を思い返す。 そのほか、山下と池田は俳優として、同じドラマのオーディションを受けていた過去を明かした。山下は当時から「俳優をやってる池田優斗を推していた」とのことで、稀有な運命に感じ入ったという。池田も「こき(山下の愛称)のSNSが流れてきて、たまたま見ていたので知ってたんですよ。そして、その後ろで踊ってたのが直弥!」と鈴川に話題をふり、何かとメンバーからいじられがちな彼は「今日どれだけいじるねん!」と嘆いた。 トーク企画の締めくくりとして、2024年3月20日、WILD BLUEの5人が集結した当時の写真や、レッスンに明け暮れる最中「スタッフさんから月毎に『1ページ』と呼ばれる課題が出ていた」時期をおさめた写真、デビュー曲『WILD BLUE』を初めて耳にした瞬間の写真など、今後もWILD BLUEの歴史の突端を担う、思い出深い写真の数々が披露される。 鈴は、WILD BLUEに合流したころに山下から「好きなご飯なに?」と聞かれたのだとか。「ラーメンって答えたら、俺もラーメン好きやねん~!って言われました」と微笑ましいやりとりに客席の空気も緩む。『WILD BLUE』を聴いた当時を思い返した山下は「俺はすごい実感なかったですね、まだ。この曲をパフォーマンスして、ファンの人に届けるんだっていう(実感がまだ)……」と、どこか夢見ごこちに言葉にした。