金村義明氏、佐藤輝と大山不在の阪神打線に提言「迫力不足で点が取れない。佐藤輝は外野一本で勝負を」
◆日本生命セ・パ交流戦 阪神1―3楽天=延長10回=(4日・甲子園) 阪神は延長10回に登板したゲラが勝ち越しを許し、延長戦4試合連続の敗戦となった。打率1割9分9厘と苦しむ大山がスタメン落ちし、試合後には2軍降格も決定。スポーツ報知評論家の金村義明氏は打線の迫力不足を指摘し、2軍で調整している佐藤輝に外野での勝負を提言した。 * * * * * * * 開幕からリリーフの活躍で勝ってきただけに、“打てない症候群”のひずみが生じている。岩崎は勤続疲労。ゲラは連投が続いてスピード、キレがなくなってきている。元々、内野手だったため、“野手投げ”はタイミングを合わせやすい。左打者にあれだけ芯に当てられると厳しい。 小幡や木浪らは「つなぐ野球」を勘違いしているように映る。四球を選ぼうとするあまり、好球必打をしていない。好機でファーストストライクを打っていなかった。待ちの姿勢に見える。昨季は12球団トップの四球数で日本一に輝いたが、相手も研究してくる。昨季と今季は違うと、もう一度考えないといけない。 昨季の本塁打数がチーム1、2位だった佐藤輝と大山の“飛車角”が不在では、迫力不足で点が取れない。「佐藤輝を1軍に」という意見はあるだろうが、三塁手が糸原だったから、という好守がこの試合でもあった。佐藤輝は外野一本で勝負する時に来ているのではないか。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社