米サブウェイ、誇大広告と消費者が集団提訴 写真は肉3倍
Jonathan Stempel [ニューヨーク 28日 ロイター] - 米ファストフードチェーン大手サブウェイの広告は肉の量が最低でも実物の3倍あり、消費者に「甚だしい誤解を与える」として、ニューヨーク州の住民が29日、同社を相手取りニューヨーク州ブルックリンの連邦地裁に集団提訴した。 訴状によると、同社のステーキ・チーズサンドイッチの広告では肉がパンからはみ出し、パンとほぼ同じ厚さとなっている。一方、原告側が証拠として提出した写真によると、実際はパンの方が中身の肉より厚みがあった。原告側は食料品価格の高騰で多くの低所得の消費者が経済的に苦しむ中、これは「非常に懸念すべきことだ」と訴えている。 原告側はサブウェイがニューヨーク州の消費者保護法に違反したとして、過去3年間にステーキ・チーズサンドを購入したニューヨーク市民への損害賠償を求めている。 原告代理人は「サブウェイの広告はやめさせたい広告の最たる例だ」と述べた。 コネティカット州に本社があるサブウェイはコメントしていない。同社は4月にジョージア州アトランタの投資ファンド、ロアーク・キャピタルに買収されている。 サブウェイは以前、サンドイッチの長さが短いと訴訟を起こされたことがある。ブルックリン連邦地裁では昨年、米ファストフードのマクドナルド、ウェンディーズ、タコベルに対しても同様の訴訟が起こされたが棄却された。米同業バーガー・キングはフロリダ州の連邦地裁で同様の訴訟を起こされており、係争中となっている。