26日、市総合防災訓練で使用

新たに作成したカード型の避難所開設簡易マニュアルを示す竹上市長＝市役所で

　三重県松阪市は、避難所開設に特化した簡易マニュアルを作成し、26日の市総合防災訓練に用いるなどして周知していく。竹上真人市長が21日の記者会見で明らかにした。 　現在、各避難所には詳細な「避難所運営マニュアル（基本モデル）」が備え付けてあるが分厚い冊子となっている。そこで地域住民が手に取りやすく行うべき項目が簡潔に把握できるよう、初動期に特化したミッション指示方式カード型の簡易マニュアルを作成した。 　簡易版は「少しの間、リーダーはあなた！　まずは、深呼吸しましょう！」に始まり、施設内外の安全点検やライフラインの確認、避難スペースの区画割り、受付名簿の設置・避難者受け入れ、災害対策本部への避難所開設報告などが記されている。指定避難所となる小学校、中学校47施設の防災倉庫内に設置する。 　竹上市長は「これである程度分かる。もう少し詳しく知りたかったら、もう一つのマニュアルを見てもらえたら。26日（の防災訓練）はこれをもって開設訓練をする。今後、皆さんの意見を聞きながらバージョンアップしていきたい」と話した。 　26日午後7時からは、タブレットを活用した小中学校全体防災訓練も行う。自然災害から子供たちの命を守るため、学校と家庭が連携し、子供たちの防災に対する知識、能力を高め、災害から身を守る力を育むのが狙い。県内で初めてタブレットを活用し、一斉訓練を実施する。 　対象は市立小中学校の児童生徒と保護者で、タブレット端末で動画視聴する他、有事の際の連絡方法や避難先などを家族で話し合う。また安否確認の報告も端末で行う。