御堂筋の魅力どう高める…パリやニューヨークの街路関係者らが集う「世界ストリート会議」大阪で始まる
ブロードウェーやシャンゼリゼ通りのような著名なメインストリートを持つ都市が参加して、「世界ストリート会議」が11日、大阪市で始まった。各都市の行政関係者らが、街路を生かした都市の魅力向上策を紹介した。12日はテーマ別に意見交換を行う。
会議は、大阪市が御堂筋(梅田―難波、全長約4・2キロ)で歩行者を中心とした空間の再編に取り組んでいることから主催。仏パリ、米国のニューヨークとシカゴ、豪メルボルンから、都市交通政策やメインストリートでの事業展開に関わる官民の担当者が出席した。
横山英幸市長が「これからの時代は人々が集うまちづくりを進めていく。皆さんとも連携したい」とあいさつ。大阪市の担当者が、来年4月の大阪・関西万博開幕までに、御堂筋は約1・1キロ分の側道が歩道になると説明。万博中はイベントを開催することを報告し、来場を呼びかけた。
パリ市の担当者は、シャンゼリゼ通りを含む市内で進める「深呼吸するパリ」と名付けた計画を紹介した。週末や夏などに一部の道路を閉鎖して交通量を減らしたり、自動車の制限速度の規制を強めたりして、大気汚染や騒音などの対策に貢献していると強調した。