箱根駅伝でも使用率増!プーマ「FAST-R NITRO ELITE 2」のポテンシャルに迫る
2022年に登場したPUMA(プーマ)の「FAST-R NITRO ELITE(ファストアール ニトロエリート)」(以下、FAST-R)は、前後に分割されたミッドソールと、それを繋ぐ橋のようにカーボンプレートが露出した大胆な構造、デザインが大きな話題となった。その機能性の高さが認知され、日本の実業団ランナー、大学生ランナーの間でも徐々にプーマを選択する選手が増えている。 2023年12月に発売された「FAST-R NITRO ELITE 2(ファストアール ニトロ エリート 2)」(以下、FAST-R2 )は、革新的な前モデルからさらなる進化を遂げているという。一体、どんなテクノロジーが秘められているのだろうか。
フォーム素材が格段に進化。エネルギーリターンは最大約89%
まずは、プーマのランニングシューズの大きな特徴であるNITRO FOAM(ニトロ フォーム)についておさらいしておきたい。 反発性の高さと軽量性に定評のあるNITRO FOAMは、TPEE(ポリエステル系熱可塑性エラストマー)をベースとし、窒素ガスを加えることで反発性を向上させている。エネルギーリターンは最大約77%。窒素の量などを調整することで、プロダクトに合わせて、硬度や反発性を調整しているという。 NITRO FOAMをベースに、短距離スパイクのアウトソールにも使用されているPEBAX(ペバックス)という素材を組み合わせることで、さらにエネルギーリターンを高めたのが、NITRO ELITE FOAM(ニトロ エリート フォーム)。エネルギーリターンは最大約83%だ。FAST-R 2に採用されているのはNITRO ELITE FOAM。しかし、従来のNITRO ELITE FOAMとは中身が異なっているという。 「新しいNITRO ELITE FOAMは、Aliphatic TPU(アリファティック ティーピーユー/脂肪族 熱可塑性ポリウレタン)をベースとした最先端のイノベーションによって生まれた素材で、エネルギーリターンは最大約89%となります。最高クラスのフォーム素材です。 前作FAST-Rは前足部に従来のNITRO ELITE FOAM、踵部にEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)を採用していましたが、FAST-R 2は前足部、踵部の両方に新しくなったNITRO ELITE FOAMを採用しています」と、プーマ ジャパン ランニング商品企画担当の安藤悠哉さん。 フォーム素材の劇的な進化により、FAST-R 2は大きなエネルギーリターンが得られるシューズへとアップグレードされたのだ。
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