玉川徹、都知事選の候補者を直接取材…なぜ立候補?現職との違いは? それぞれの主張
■西と東のアンバランス“再調整” なぜ都知事選に?
広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏(41)。 2022年6月 安芸高田市議会 石丸氏 「居眠りをする、一般質問をしない、説明責任を果たさない。これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ、恥を」 市議会議員たちを一喝し、一躍有名となった石丸氏。東京都知事になって何を目指すのか? 玉川さん 「今回東京都知事選に立候補する、その理由はなんでしょうか?」 石丸氏 「このままだと東京さえもたなくなる。すなわち日本がもたなくなるという危機感です。一極集中を続けた結果、地方が衰退し東京は栄えているんですけども、過密が問題になってるんですね。東京の過密をいったん、ここらで止めておいて、他のところにも魅力を生んでもらう。これによって地方と都市のバランスを取るというのが、これからの経済発展モデルのベースになるのかなと」 玉川さん 「東京の過密をこれ以上進ませないというためには、具体的にどういう政策を考えますか?」 石丸氏 「東京都の中で見て、実は西と東のアンバランス、これがずっと昔から言われている課題です。西から東に23区に人が集まってきているとするならば、東京都内でのリバランス、再調整はまずやるべきだと思います」 玉川さん 「23区から23区外、例えば多摩地区とかに人が移るんでしょうか?」 石丸氏 「1つ例を出せば、東京都が今年度から始めた給食費の無償化の補助、もうすでにやっている23区とかはできている。できていない西の方で、2分の1補助します、残りは自力でやってくださいってやったんですね。この中でも格差が生まれて、弱いところはさらに弱く、強いところが強くなる」 玉川さん 「リバランスという限りにおいては、東京都の人が東京以外のところに移らないとリバランスしませんね。どういうふうな形で東京の外へ行ってもらうんですか?」 石丸氏 「地方にいても大学で東京に出てきて就職で東京に居ついて、結婚して東京に家を持ってとか。一度地方を離れたら終(つい)のすみかが東京になっているんですね。そうではなくて、いったんは(東京に)来るんだけども、何かのタイミングで地元に戻るのか、他の都市に移るのかというのが選びやすい社会に向かえば、そういう選択肢を増やすというのがこれまでにあまりなかった発想なんだろうと思っています」 東京都の人口過密を解消するためには、地方に魅力を高めてもらうことが必要だと考える石丸氏。 玉川さん 「地方に元気になってもらうのを東京都知事が一体何ができることがあるのだろうと率直に思ったんです。地方の魅力はやっぱり地方で作るしかないんじゃないか。だったら、それは東京都知事じゃなくて国の仕事なんじゃないかと」 石丸氏 「国から解決したらいいじゃない、これ2つの理由で難しいんです。国政っていうにはあくまで国会議員の多数決。与党になったとしても、首相になったとしてもすぐさま、何かをどうにかなかなか、いかない。これが一つのハードルで」 「東京都、都道府県、自治体っていうのは、国の直下というわけではないんです。自治体はそこに独立した存在に認められるので、国がお前あれやれ、これやれ、実は言えないんですね。同じチームメンバーの中でリーダーがリーダーシップを発揮した方が効率的だし、効果的なんじゃないかというふうに考えました」