新米が出ても「コメ不足」解消ならず…消費者を騙した農水省“4つのウソ”が「価格高騰」、「コメ離れ」の引き金に
農水省の本音
山下氏によると、真の原因は《コメの需要が毎年10万トンずつ減少するという前提》で進められてきた減反政策だという。もともと生産量を減らしているのだから、何か起きればコメ不足が起きるのは必然というわけだ。 一方、コメの流通量が減少すれば、いわゆる“米価”は上昇傾向を示す。これで農家の収入を維持することができる。ただし、消費者はコメの高額化に悩まされることになる。 さらに山下氏は《今回の米不足でも備蓄米を放出しないのは、米価下落を防ぐ生産者保護政策である》と指摘。農水省が北朝鮮に備蓄米を送ったにもかかわらず、日本国内への放出は渋っている根本的な理由だ。 註1:米需給 異例の逼迫感 家庭用好調で在庫消化進む(日本農業新聞:4月5日) 註2:米スポット価格急騰 「こまち」「まっしぐら」2万円超(同:5月14日) デイリー新潮編集部
新潮社