遠藤航はポゼッションベースの新体制に合っていない? シーズン開幕へ疑問の声も「彼は良いパスも出せるが……」
新たなスタイルへ適応できるか
今季よりリヴァプールはアルネ・スロットが指揮官に就任し、徐々にスロットのカラーが見えてきている。 プレシーズンマッチをこなす中、選手たちからはポゼッションベースのサッカーになってきたとの声が出ている。 英『Sky Sport』によると、例えばカーティス・ジョーンズは「以前はややダイレクト過ぎるところがあり、ピッチを上下動していた。今はボールを支配し、相手を倒そうとしている」と語っている。 MFハーヴェイ・エリオットも「とてもエレガントで、オランダ風かな。プレイスタイルは大きく変わった。今はボールを保持することが重要になっている」とコメントしている。 この変化について、リヴァプール専門メディア『Empire Of The Kop』が注目したのがMF遠藤航の起用法だ。遠藤は昨季途中よりチームの重要戦力となり、マンチェスター・シティ相手にもハイパフォーマンスを披露するなど、高い評価を得ていた。 ただ、スロットのスタイルに合うかは未知数か。同メディアはポゼッションベースのスタイルは遠藤に合っていないのではないかと不安視している。 「MFの選手がゲームテンポをコントロールし、ポゼッションをベースとするこの種のゲームプランに遠藤は合っているだろうか。おそらくそうではないだろう。彼は良いパスも出せるが、ファーストタッチで失敗することも少なくない。カーティス、マクアリスター、エリオット、ショボスライ、バイチェティッチはこのスタイルに合っているだろう。引退したチアゴ・アルカンタラが5歳若くなかったのは実に残念だが、それは仕方がない」 前指揮官ユルゲン・クロップの下では、テンポの速いフットボールだった。中盤ではデュエルが重要となり、遠藤はそのスタイルに合っていたと言える。果たしてスロット体制ではどうなるのか。リヴァプールでは新MF獲得プランの話題もあり、遠藤にとっては試練のスタートになるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部