日本で復活した幻のアメリカブランド 「ロッキーマウンテン フェザーベッド」の“クリスティベスト”のこだわりとは
1960年代後半にアメリカ・ワイオミング州で誕生した「Rocky Mountain Featherbed(ロッキーマウンテン フェザーベッド)」。一枚革のウエスタンヨークがアイコンであるダウンウエアは、カウボーイを中心に高く評価された。 しかし1980年代にブランドは消滅。その後2005年に日本のサーティーファイブサマーズが復活させたのをきっかけに、日本からの発信で本国アメリカをはじめ世界中で人気を獲得している。 ブランド復活にはどういう経緯があったのか、そしてプロダクトへのこだわりなどをブランド復活のキーマンの1人、サーティーファイブサマーズの信岡淳さんにお話を伺った。
ヴィンテージコレクションをサンプルにして再現
1980年代にブランド自体が消滅したが、2005年に世界有数のヴィンテージコレクターであり、サーティーファイブサマーズの代表である寺本欣児氏が復活させた「ロッキーマウンテン フェザーベッド」。現在では憧れのアウトドアブランドのひとつにもなっているが、復活から今までにどんな苦労があったのかを、サーティーファイブサマーズPR担当の信岡さんはこう語る。
「『ロッキーマウンテン フェザーベッド』に関しては、創設者が資料を一切残していなかったので、情報はゼロでした。90年代には全く姿を見せなくなったので、きっと80年代にブランドは終了していたと思われます。
復刻するにあたり、とにかくヴィンテージの現物を見て作るしかなかったんです。そこでインポーターでありコレクターである当社(サーティーファイブサマーズ)の代表・寺本欣児が、長年にわたり収集してきたコレクションがサンプルとなったわけです」
当時、日本で輸入卸売をしていたスキーグッズのカタログと、寺本氏のコレクションの現物を解体しながら研究を重ね、2005年に完成させたファーストプロダクトは「ユナイテッド アローズ」と「ベルベルジン」とのトリプルコラボで実現させたものだったという。