〔東京外為〕ドル、157円台前半=日本株の下げ縮小で小幅高(12日午後3時)
12日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、FOMCの結果発表などの重要イベントを控えて様子見ムードが強い中、日経平均株価の下げ幅縮小を受け、1ドル=157円台前半で小幅高になっている。午後3時現在は、157円23~24銭と前日(午後5時、157円34~34銭)比11銭のドル安・円高。 ドル円は前日の米国市場で米長期金利の低下を背景に売られた流れを受け、午前中は157円10銭台で推移した。仲値に向けてはドル買い・円売りがやや優勢になり、157円20銭台を付ける場面もあったが、一巡すると再び157円10銭台を中心にもみ合った。 午後はドル円が若干強含み、157円25銭前後まで値を上げた。「特に大きな材料が出たわけではなく、日経平均株価の下げ幅が縮小し、リスク回避ムードが少し後退したのに応じ、円が売られた」(外為仲介業者)とみられる。 日本時間の今夜以降の5月の米CPI公表、FOMC声明発表、パウエルFRB議長の記者会見を控え、全般は「結果を見極めたいとのムードが強く、上下に動きづらい」(大手邦銀)展開になっている。市場には「今夜のFOMCでタカ派的に傾くとみる海外勢の一部がドル買い・円売りに動いたのかもしれない」との声もあった。 ユーロは正午から対円、対ドルで小動き。午後3時現在は、1ユーロ=168円95~97銭(前日午後5時、169円35~37銭)、対ドルでは1.0746~0746ドル(同1.0764~0764ドル)。