Women In Tech 30 発表:テクノロジー領域で未来を創造する30人の女性
東南アジアでWell-beingエコシステム
■東南アジアでWell-beingエコシステム アンナ・クレシェンコ|Flora代表取締役 Floraは独自のAI/MLを使用し、更年期、不妊や生理痛といった性にまつわる健康課題を解決。一般女性向けに『Moonly』というアプリを、法人向けに従業員のパフォーマンスと組織全体のWell-beingを向上させるプラットフォーム『Wellflow』をグローバル展開。蓄積データの利活用で、日本と東南アジアのWell-beingエコシステムのインフラ構築に貢献。身近な人の妊娠合併症の発症により、女性の身体とメンタルケアを改善し、女性がもっと活躍できる社会をつくりたいとの思いから同社を創業した。 あんな・くれしぇんこ◎ウクライナ国立オデッサ大学を卒業。2017年に文部科学省の奨学金を受賞し来日。22年に京都大学法学部卒業。20年にFloraを日本で創業し、現在に至る。 ■企業向け「生成AI活用プラットフォーム」 小島舞子|クラフター代表取締役 小島舞子が2016年に創業したクラフターは、「テクノロジーを身近にすることで、自由と喜びを提供する」をミッションに、社内資料を参照する企業向けの安全な生成AI活用プラットフォーム「Crew(クルー)」と、新規顧客獲得を促し企業のDX支援をするマーケティング特化型チャットボットCraftChat(旧:ChatBook)を運営している。23年7月マネックスグループの完全子会社化。また、エンジェル投資、メンター、リーダー育成・推進コミュニティ創出などを通して、女性起業家・リーダーの支援も同時に行っている。 こじま・まいこ◎クラフター(旧:チャットブック)代表取締役。生成AI活用普及協会(GUGA)協議員。Women AI Initiative発起人。15年以上経営者として新規サービスの企画立ち上げを牽引。 ■世界最高品質のAI学習データを 相良美織|バオバブ代表取締役社長 相良美織が2010年に創業したバオバブは、最先端AI開発に取り組む国内外の企業や研究機関から学習データ作成を受託し、子育て中の主婦・主夫や家族介護者、アノテーションの仕事にマッチした適性をもつ発達障がいの方等、働き方に制約のある人々へアノテーション業務の育成と作業委託を行い、新たな雇用を生み出す事業を展開。生成AIデータ作成で国内トップ件数を誇る。22年からはウクライナや中東エリアからの避難民を対象としたスキルアッププログラムの無償提供をスタートし、就労機会の拡大にも取り組む。 さがら・みおり◎証券会社、ベンチャー企業取締役等を経て2010年バオバブ創業。11年より2年間、NICT(情報通信研究機構)勤務。23年、経済産業省よりバオバブがJ-Startup Impactに選定。 ■採用で「ジェンダーギャップを融かす」 咸 多栄|bgrass代表取締役CEO/CTO 咸多栄が2022年に創業したbgrassが展開する「WAKE Career」は、テクノロジーでジェンダーギャップを解消する女性エンジニア向け採用プラットフォーム。全掲載企業に世界基準のジェンダースコアカード「WEPs」をもとにした職場診断を行い、診断結果からアクションが実施できる。求職者にはジェンダーバイアスや格差を受けずに安心、かつ、女性が活躍する企業を見つけやすくする。コミュニティも提供し、女性ロールモデル不足の解消も目指す。企業の環境変革、女性のエンパワーメント、両軸でジェンダーギャップ解消を目指す。 はむ・だよん◎韓国生まれ日本育ち。新卒からエンジニアとして開発に従事、その傍ら女性エンジニア向け1on1サービス個人開発。IT業界のジェンダーギャップ解消を本気で目指すため、2022年7月bgrass創業。 ■沖縄発最先端AIテクノロジー企業 真嘉比 愛|ちゅらデータ 代表取締役社長 最先端テクノロジーを活用し “顧客のデータ活用を支援する”ちゅらデータ / DATUM STUDIOを経営。真嘉比愛自身もデータサイエンティストとして活躍しており、これまで、自然言語処理、画像解析、異常検知など100社を超えるAI構築のコンサルティング・開発に従事した。NLP2023@言語処理学会のローカルオーガナイザーや、SIAI@人工知能学会の実行委員なども歴任。沖縄県におけるIT振興や労働問題の解決に向け、沖縄ITイノベーション戦略センター (ISCO) の理事としても活動している。 まかび・あい◎大学にて自然言語処理を専攻。広告分野のR&D事業を経験後、2016年DATUM STUDIO入社。17年に子会社としてちゅらデータを創業(DATUM STUDIO取締役副社長も兼任)。 ■阪大発「オートフォーカスレンズ」開発 李 蕣里|エルシオ 代表取締役 李蕣里が19年に創業したエルシオは、独自液晶レンズの光の波面制御テクノロジーによって、視力低下、眼精疲労等の眼の課題を解決するスマートレンズの開発を行う。同レンズを搭載した眼鏡・スマートグラス・XRアイウェアは、人の視力、視界の最適化で、毎日をより快適に便利に過ごせるだけでなく、デジタルデバイスの使用で悪化する視力や眼精疲労にも対応。老視、近視の方々の視生活、人生の助けにもなる。リアルタイムで見る対象物に合わせてレンズの度数が変わる矯正をスマートグラスで始められ、目の健康を維持することができる。 り・じゅんり◎1986年、東京都生まれ。2017年、大阪大学大学院理学研究科にて博士後期課程修了後、大阪大学大学院工学研究科にて液晶レンズの研究開発に加わり特任助教として事業化に取り組む。19年エルシオ創業。