終戦の巨人で血の入れ替え進むか 今オフもトレードの"主役"に? 注目集める「補強ポイント」
巨人は21日に行われたCSファイナルS・第6戦(東京ドーム)に2-3と敗れ、目指す日本シリーズ進出は叶わなかった。 【動画】中継ぎ登板した菅野は9回に牧に勝ち越し打を許した 先制は巨人。初回にDeNA森敬斗のエラーで1点を先制すると、4回にも先発、戸郷翔征のセーフティスクイズでさらに1点を追加。リードを2点に拡げる。 しかし直後の5回に戸郷がつかまる。先頭の梶原昂希に右前打を浴びると続く森に右中間への適時三塁打、代打フォードに中前適時打と立て続けに打たれ、同点に追いつかれる。 その後の両チームは走者を出しながら決定機に欠けたが、巨人は8回に勝負に出る。 先発として今季15勝と最多勝をマークした菅野智之を投入。捕手も小林誠司に交代と「スガコババッテリー」で勝利への執念を見せた。その菅野は8回は無失点、しかし2-2の9回二死三塁、牧秀悟に外角のカットボールを捉えられ、勝ち越し適時打を許す。 9回は相手守護神の森原康平に、最後の打者となった岡本和真が中飛に打ち取られ、ゲームセットを迎えた。執念の6投手の継投も実らず、目指した日本シリーズの舞台は届かなかった。 そして、CSファイナルSで敗退となったチームは最後まで貧打に苦しめられた。 同シリーズは6試合を戦い、計9得点、3点以上を奪ったのは4戦目のみとなった。阿部慎之助監督もスクイズや足をからめた攻撃を用いるなど必死にチームを前に動かしたが、得点力の弱さが敗因につながったとあって、今オフは再び積極的に補強に乗り出すことになりそうだ。 昨オフは阿部監督が仕掛けた超積極補強が話題を呼んだ。 2023年11月6日にはアダム・ウォーカーを放出し、ソフトバンクから高橋礼、泉圭輔の両投手を獲得。 さらに直後の8日にはオリックスから投手の近藤大亮を金銭トレードで獲得したと発表、わずか3日で2件のトレードを成立させたのだ。 さらに開幕まで1か月となった3月11日は日本ハムの郡拓也と若林晃弘の交換トレードが成立。シーズンに入ってからも6月に西武の若林楽人と松原聖弥の交換トレードを成立させるなど、阿部政権では積極的にトレードを推進していることも知られている。 今シーズンのチームではし烈な外野手争いも注目された。丸佳浩の復活や助っ人のエリエ・ヘルナンデスや浅野翔吾など若手の成長も目立ったが、打力の意味ではさらにパンチ力のある選手の台頭が待たれている。 同じく内野に目を転じれば、ベテランの坂本勇人が守るサードポジションも補強ポイントにあげられそうだ。坂本はCSでも要所に活躍を見せ、存在感を示したが、シーズン中は不振の時期も長く、コンディションの不安もある。攻守に安定した力を発揮する内野手が求められている。 まずは24日に控えたドラフトでどのような選手を獲得していくのか。その後のトレード、FA補強など、阿部監督も勝負の2年目に向け、積極的に動いていくことになりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]