西武、ドラ2大商大・渡部聖弥と入団交渉 強打のマルチプレーヤー「開幕スタメン、新人王を取りたい」
西武ドラフト2位指名、大阪商業大・渡部聖弥外野手(22)が20日、大阪市のグランドプリンスホテル大阪ベイで入団交渉に臨み、契約金7千万円、年俸1250万円(金額はともに推定)で仮契約を結んだ。 ■父はレオのレジェンド、24歳モデル【写真】 関西六大学リーグで通算最多タイの119安打、首位打者2回、2年秋にはリーグ新のシーズン5本塁打と、長打力と確実性を合わせ備えた右打者は広島・広陵高時代、楽天ドラフト1位の明大・宗山塁と同部屋で、渡部三塁、宗山遊撃を守った同級生。くしくも同日、宗山も仮契約を結び「これからもお互いに切磋琢磨(せっさたくま)、高め合ってやっていきたい」と今後の戦いに思いをはせた。 ブレザーの上からでも盛り上がった筋肉が見て取れる胸板だが、50メートル6秒0の俊足で、関西六大学リーグで外野4度、今秋は三塁でベストナインを獲得したマルチプレーヤー。潮崎哲也・球団本部スカウトディレクターは「内外野両方できますが、のびのびできるのは外野」と持ち味の打力を優先し、まず外野手でのスタートを示唆。リーグMVPの今秋も打率4割3分8厘と、今季リーグ最下位のチーム打率2割1分2厘の貧打に泣いた西武では「目立つと思いますよ」と語る潮崎ディレクターは「走れて守れて、大きいのも打てて率も残せる」と米大リーグ・カブスの鈴木誠也に将来像をダブらせた。 契約金の使い道に「税金を払うくらいは残して、後はスカッと使いたい」と笑わせながらも「チームの勝ちに貢献できる、必要とされる選手になりたい。開幕スタメン、新人王を取りたい」。バッティングもコメントも豪快そのものだ。
西日本新聞社