受験当日の「子どもの決断疲れ」を防げ!大学入学共通テスト「前日までに親にやってほしいこと」とは?
■試験日も無数の「決断」をしている 旅行に行って見ず知らずの土地に行くと、激しい運動をしたわけでもないのに、宿に着いてからクタクタに疲れて寝てしまう、という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。 これは、知らない土地を歩いて「こっちの道を行こうかな」「この商品を買うかどうか迷うな」というように、普段しない選択をすることになって決断疲れが発生してしまうからなのです。 当然ながら、試験の日には無数の「決断」をすることになります。「この問題、AにしようかBにしようか」という問題の決断から、「こっちの問題を先に解こうか、一度マークミスがないか確認しようか」というような試験戦略上の決断まで、さまざまなことを決断する必要があります。
「決断疲れ」が発生しないわけはないですよね。であるならば、できる限り無駄な決断をしないようにして、試験本番で「決断」ができるようにしなければならないのです。 「決断の節約」をするためには、あらかじめ物事を決断しておく必要があります。Appleの創始者であるスティーブ・ジョブズは、同じ種類の服を何着も持っていて、毎日同じような服装で生活していたといいます。 なぜそんなことをしていたのかというと、「服を選ぶという決断行為」をしなくて済むようにしていたからなのではないかといわれています。1日で決断できる物事の数が決まっている以上、大切な決断を無駄なところで使うのではなく、決断の節約をしていくべきだと考えていたのではないかと解釈することができます。
■地方の学生が不利な理由 これと同じように、「決断疲れ」をしないようにするためには、前日までに決断をしておく必要があるのです。当日になって「今日は何時の電車に乗っていこうか」「今日は親にどこまで送ってもらおうか」なんて考えているようでは、決断を無駄に使ってしまうことになり、決断疲れが早く来てしまう可能性があるのです。 そして、そのためには親御さんが手伝ってあげる必要があります。当日の朝に決断する必要がないように、「朝はこんなご飯で、この時間に電車に乗って、ここの試験会場までこうやって行けばいいからね」というように、受験生が試験会場に辿り着くまでの決断の数をできる限り減らしてあげるのです。そうすれば、受験生は決断の回数が少ない状態で試験会場にたどりつくことができます。