鈴鹿へ”イッテラッシャイ”! 角田裕毅、自然体で臨む日本GPで「オーストラリアの7位以上の結果を」
東京・六本木で4月2日から2日間開催された『F1 Tokyo Festival 2024』。その2日目にはRBの角田裕毅がステージでのトークショーに登壇。母国レースへの意気込みを語った。 【画像】貴重F1マシンも展示! F1 Tokyo Festival 2024の様子 F1 Tokyo Festival 2024の2日目、雨が降る中ではあるが、会場に展示されたマシンや、登場するドライバーやチーム代表を見ようと多くのファンが集った。 ステージイベントのラストパートには、フェラーリのフレデリック・バスール代表や、RBの角田裕毅とダニエル・リカルド、最後にレッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがトークショーに登場。日本GPに向けての期待などを語った。 前戦オーストラリアGPでワンツーフィニッシュを飾ったフェラーリは、鈴鹿での日本GPに向けても自信を持っている様子。オーストラリアで活躍したカルロス・サインツJr.や代役参戦で印象的な走りを見せたオリバー・ベアマンを称賛しつつ、鈴鹿では昨年よりも近い位置でレッドブルと戦えるはずだと語った。 「今季は昨年よりもかなり良いスタートが切れた。今回の鈴鹿は秋にもあったような気候だけど、まだクルマのポテンシャルが分かりきっていない時期だということもあってすごくエキサイティングだ」 「今年はかなりコーナリングスピードが改善できている。おそらくトップチームが0.2秒以内の僅差で戦うことになるだろう。チャンスはあると思うよ」 続いて行なわれたのは、RBの角田とリカルドのトークショー。大きな拍手で迎えられた角田は「ただいま!」と開口一番。今年は日程的に余裕があることから、「今年が一番日本で過ごせている」という。 大好きな日本食と温泉、そして純粋に応援してくれる日本のファンのおかげで、リラックスできていると語った角田は前戦オーストラリアGP以上の活躍を見せたいと意気込んだ。 「期待はもちろん感じてますし、4月に日本GPができるっていうのは紅葉の時期とは違う雰囲気もありますし、シーズン序盤にできるっていうのは、これからに向けても力強いエネルギーを日本のファンから受けられるというのはプラスです」 「まずは鈴鹿でポイントを獲って、みんなに見てもらえるようなレースにしたいと思います」 「皆さんの前でいいレースがしたいですし、楽しさを皆さんで共有したいと思います。トップ10とは言わず、オーストラリアの7位以上のポイントが獲れれば最高だと思うので、ぜひ応援お願いします」 昨年は怪我の影響で日本GPを走っていないリカルドは、「鈴鹿でちゃんとレースができる、お仕事ができるのは本当に嬉しいよ」と話した。 「鈴鹿は僕にとっても大好きなサーキットなんだ。セクター1は本当にシビれるんだ。昨年はテレビで見ていてとっても寂しかったからその分もレースにぶつけていきたい」 リカルドは最後に、角田と夕食をとった前日に教わったという日本語を披露した。 「アリガトウ、イッテラッシャーイ」 ステージの大トリはレッドブルのコンビが登壇。会場のファンから熱烈なチェコ・コールを受けたペレスは、「日本に帰って来れて嬉しい。つい最近レースをした気もするけどね」と話した。 「僕は今朝日本に到着したばかりだから、まだ日本を楽しめてはいないけど、僕にとって日本GPはいつも特別なんだ」 「鈴鹿は素晴らしいコースだから毎回レースをするのが楽しみなんだ。僕はオーストラリア以外良いレースができているけど、全てのチームが接近しているから、またここで表彰台を狙っていきたい」 「本当に鈴鹿に来ると、その瞬間から世界一のファンに包まれているといつも感じるんだ。モータースポーツへの愛、全てのドライバーをサポートするというファンの情熱に心から感謝している。この週末を目一杯楽しんでほしい」 前戦リタイアに終わったフェルスタッペンはペレスとは対照的に早めに来日し、ニセコでスキーを楽しんでいたのだという。 春の日本GPについてどう思うかと聞かれたフェルスタッペンは空を見上げ「雨降ってるね……」と一言。会場の笑いを誘った。 「もちろん、僕はレーシングドライバーだからいつでも勝ちたいと思っている。オーストラリアではリタイアすることになったけど、以前から鈴鹿でのパフォーマンスはすごく良い。今年もファンの前でそれを見せたいと思うから楽しみにしていてほしい」 「どこでも応援をされていると思えるし、鈴鹿でファンのみんなに会えるのも楽しみにしている。サポートにいつも感謝しているし、最高のレースにしたい。みんな一緒に楽しんでほしい、ありがとう」
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