中国、伝統的な国境貿易拠点が再開
【東方新報】中国とネパールの伝統的な国境貿易拠点が、4年間の休止を経て、先週末に再開された。これにより、両国の経済協力において重要な節目を迎えた。 チベット自治区(Tibet Autonomous Region)シガツェ市(Shigatse)ディンキェ県ツェタンで行われた式典で25日、自治区のソナム・ニマ副主席と、ネパールのナラヤン・カジ・シュレスタ副首相兼外相が正式な再開を発表した。 この式典には、政府関係者、両国のリーダー、および300人以上の国境住民が出席した。 ソナム・ニマ副主席は、「我々は中国政府のネパールに対する友好的な政策を着実に実行し、相互利益とウィンウィンの協力を追求する開放戦略を継続し、国境貿易インフラの整備、通関能力の強化、プロジェクトの実施などの分野で実務的な協力を深め、中国とネパールの関係に明るい未来を創造し続ける」と述べた。 シュレスタ副首相兼外相は、ネパールとチベット自治区の間には貿易と投資の分野で巨大な協力の可能性があり、ネパールは中国からのさらなる投資を期待し、中国人観光客がネパールの自然の美しさや文化遺産を楽しむために訪れることを歓迎すると述べた。 ツェタンの伝統的な国境貿易拠点では、110人の中国人商人と47人のネパール人商人が、日用品、建材、食品・飲料、農産物、ネパールの手工芸品など、50種類以上の商品を取引した。 シガツェ市の他の伝統的な国境貿易拠点も同日に再開された。トゥバロン(サガ県)、ゾンガ(ギドン県)、ザシガン(ニャラム県)、ロンシャル(ティンリ県)、リオグ(ディンキェ県)などだ。 いくつかの貿易拠点では、ネパールと現地の政府関係者および国境住民が参加する再開式典が開催され、団結と協力の精神が強調された。 2020年、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響で、中国とネパールの伝統的な国境貿易は一時停止された。チベット自治区政府は先月、伝統的な貿易拠点の試験管理措置を導入し、地域の各部門が協力して再開に関連するさまざまな業務を進めた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。