グラボはもう不要? グラボなしPCが既に「ゲーミングPC」レベルに進化しているかも
「グラボなしPC」は「新たなゲーミングPC」になり得る?
これらの技術進歩を踏まえると、グラボなしPCが新たなゲーミングPCの選択肢となる可能性は十分にあります。特に、カジュアルゲーマーやeスポーツ愛好家にとっては、十分な性能を持つ選択肢となるでしょう。 ■「超小型ゲーミングPC」に採用される可能性は高い グラボなしPCの利点の一つは、コンパクトな設計が可能な点です。グラボを搭載する必要がないため、PCケースを大幅に小型化できます。これにより、「超小型ゲーミングPC」という新たなカテゴリーが生まれる可能性があります。 実際に超小型ゲーミングPCはすでに生まれ始めており、一部メーカーではRyzen 7 8700Gモデルで146,100円~でPCを購入できます。ゲーミングPCを自作する際の一般的な予算が20万円~30万円であることを考えると、非常に安価です。 「超小型PC」であるためリビングルームに置いてテレビに接続したり、持ち運んで友人宅でゲームを楽しんだりと、従来のデスクトップPCにはない使い方が可能になるかもしれません。 ■従来のゲーミングPCより消費電力や価格を抑えることが可能に グラボを搭載したゲーミングPCは消費電力の大きさなども問題になりやすいですが、内蔵GPUを利用する「グラボなしPC」は消費電力の小ささも期待され、電気代節約につながる可能性も大きいです。また先にも述べた通り、製品価格そのものも安いため、総じて「お財布に優しい」です。 多くの方にとって、『設置場所を問わない』『消費電力が小さい』『価格が安い』、という新たな高性能PCの選択肢として、Ryzen 8000Gシリーズに代表される「グラボなしPC」が浮上していると言えるのではないでしょうか。