「ハマス指導部、カタールを離れてトルコに滞在」
パレスチナの武装組織ハマスの指導部がカタールを離れて最近トルコ(テュルキエ)に滞在したと、タイムズ・オブ・イスラエルなどが18日(現地時間)、アラブ消息筋を引用して報じた。 イスラエル国営KAN放送もハマス幹部がここ数日間、トルコに滞在したことが確認されたと伝えた。 タイムズ・オブ・イスラエルは「ハマスの立場でトルコは実用的な選択肢」とし「ハマス指導部の家族の相当数がトルコに住んでいる」と説明した。 ただしトルコ政府がハマス指導部を公式に受け入れる場合、米国政府との関係で緊張が高まる可能性があるとタイムズ・オブ・イスラエルは指摘した。トルコは米国など西側の軍事同盟「北大西洋条約機構(NATO)」加入国だ。だが、トルコはガザ戦争に関連し、ハマスを全面的に支持してイスラエルを最も強く批判している。 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相をナチスドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーになぞらえて婉曲的に言及したり両国の交易断絶を宣言したりしたほか、南アフリカ共和国がイスラエルに対する大量虐殺容疑を国際司法裁判所(ICJ)に提訴した件にも参加することにした。 KAN放送は、トルコがカタールの代わりに仲裁国になるのは難しいと予想した。ある消息筋は休戦議論に関連して「トルコが介入したという話は聞いたことがなく、今後介入する可能性もないと考える」と話したとKANは伝えた。 8日、CNNは米国官僚がカタールに対して、ハマス指導者たちにカタールの首都が避難所として提供されてはいけないと通知し、カタールはこれに同意してハマスをカタールから追放することで合意したと報じた。 ハマス指導者がドーハにいるという理由で、カタールは過去1年間、イスラエル-ハマス戦争の休戦を成功させようとする努力の主役として動き、このため休戦交渉のほとんどがドーハで行われた。 カタール・ドーハにはハマス組織の3大軸の一つである政治局事務所が設置されて指導部がここを拠点としてきた。