安くてすぐ酔えるので「ストロング系」チューハイを愛飲しているのですが、健康を考えたら止めるべきでしょうか……。
近年では糖尿病や痛風を気にして、ビールからチューハイに移行する方が増えてきました。中でも「ストロング系チューハイ」と呼ばれる系統は、安くて飲み応えのある人気ジャンルのため、愛飲している方も多いでしょう。しかし、アルコールの度数が高いことから健康面で懸念しているケースもあります。 そこで今回は、ストロング系チューハイのアルコール量や健康上のリスクなどについて解説します。 ▼夫婦2人で「6缶パック」のビールを1週間で消費! これって飲みすぎ? 健康のためにもやめるべき?
ロング缶は1本だけで危険
生活習慣病のリスクを高める1日のアルコール摂取量は、男性で40g、女性で20g以上といわれています。ストロング系チューハイはアルコール度数8~9%ですので、500mlのロング缶で約32g~36gのアルコール量が含まれています。そのため、ロング缶では1本でほぼ規定量へ近い域に達してしまいます。 そのため、毎日ストロング系チューハイを1本ずつ飲んでいると、健康上のリスクがある点は否めません。また60gは危険な多量飲酒に該当するため、2本以上飲むとアルコール依存症のリスクを高めるともいわれています。
ストロング系チューハイの経済的負担額
アルコールは中毒性があるため、日々の晩酌としてビールや酎ハイを1本だけ飲むといった方も少なくありません。そこで、ストロング系チューハイを毎日1本ずつ飲んだ場合の経済的な負担額について解説します。 なお、今回の計算では350ml缶1本の価格を148円、ロング缶を200円と仮定します。 ■1日に1本ロング缶(500ml)を飲んだ場合 年間を通してロング缶を飲み続けた場合「365日×200円」で最大7万3000円かかる計算です。平日のみ飲む場合は「245日×200円」で4万9000円、土日だけなら2万4000円かかります。 ストロング系チューハイは年間を通して8万円もかからないため、経済的な負担額は低いといえるでしょう。ただし、アルコール度数が高いため、飲酒ペースは数日に1本程度にしておくことをおすすめします。 ■1日に1本(350ml)飲んだ場合 年間を通して350ml缶を飲み続けた場合「365日×148円」で最大5万4020円かかる計算です。平日のみ飲む場合は「245日×148円」で3万6260円、土日だけなら1万7760円かかります。350ml缶なら、ロング缶よりも経済的に負担が少なく済むと考えられます。 ただし、ストロング系チューハイ(アルコール度数9%)350ml缶のアルコール含有量は約25.2gです。なお、適切な飲酒量は男性で20g、女性で5~10gとされているため、規定量を超える計算となってしまいます。 2本飲むだけで危険な飲酒量である60gを超えてしまうため、ロング缶と同様に摂取ペースを落とすのをおすすめします。