「すごく周りを見ていて、常に冷静なところも目指したい姿」カープ斉藤優汰が憧れる大瀬良大地の佇まい
長年カープの先発陣をけん引する大瀬良大地のもとには、投手としての技術のみならず、エースとしての振る舞いを学びたいと、若い投手たちが弟子入りを志願する。一軍デビューを目指す若鯉・斉藤優汰もその一人だ。「エースと呼ばれる存在になりたい」と語る斉藤が見た、師匠・大瀬良の姿とは。 【写真】大瀬良、一岡竜司と共に『カピバラ3兄弟』と呼ばれた今村猛氏 ◆人間的にこういう人になりたい 2023年のオフに、初めて大地さんと一緒に自主トレをさせていただきました。大地さんはカープのエースといわれる方ですし、学べるものがたくさんあるのではないかと感じていたことと、僕自身もそういう存在になっていきたいという思いがあったので、ぜひお願いします、と連絡をしました。 一緒に自主トレをするなかで、大地さんの黙々と自分に厳しく取り組めるところをはじめ、すごいと感じるところが本当にたくさんありました。大地さんはすごく周りを見ている方で、僕が悩んで質問しに行った時も、大地さんの視点で「今はこう見えているよ」とアドバイスをくださったりします。常に冷静で、あまり動揺している姿や心のざわつきを外に出さないところは僕にはない部分なので、大地さんのそんなところも目指していきたい姿です。 実は、一緒に自主トレをさせていただくまではあまり話をしたことがなかったのですが、実際に接してみて、「人間的にこういう人になりたい」と思いましたし、自分も大地さんのように投げられたら良いなと感じました。 投手としても、人としても、大地さんのような選手を目指していきたいです。 ■斉藤優汰(さいとう・ゆうた) 2004年5月27日生、北海道出身。苫小牧中央高-広島(2022年ドラフト1位)。150キロを超える力強いストレートが魅力の大型右腕。ルーキーイヤーの昨年は二軍で5試合に登板。一軍初登板が期待される将来のエース候補。
広島アスリートマガジン編集部