自動車税の支払い忘れで延滞金の請求が…。支払いが難しい場合の対処法はありませんか?
期日までに自動車税の支払いを忘れてしまった場合、さまざまなペナルティーが課されるおそれがあるため、注意が必要です。もし支払いが難しい場合は、そのまま放置するのではなく、支払うためにできる方法を考える必要があります。 本記事では、自動車税の支払いを忘れてしまった際に起こるリスクや、支払いが難しい場合にできる対処法について解説します。
自動車税の支払いを忘れると延滞金が発生する
自動車税は毎年5月末が納付期限(一部地域は6月末)となっており、もし納付を忘れてしまった場合は、延滞金が発生してしまいます。延滞金以外にも、車の売買や車検なども受けられなくなる可能性があり、悪質と判断されれば、財産の差し押さえにまで発展してしまうリスクもあるため、注意が必要です。
自動車税の延滞金の計算方法
国税庁では、令和6年1月1日~令和6年12月31日の延滞率について、納付期日の翌日から1ヶ月以内は2.4%、納付期日の翌日から2ヶ月以降は8.7%と定めています。延滞税の計算は以下の計算式で求められます。 ●納付期日の翌日から1ヶ月以内の場合:(自動車税×2.4%×延滞期間)÷365 ●納付期日の翌日から2ヶ月以降の場合:(自動車税×2.4%×延滞期間)÷365+(自動車税×8.7%×延滞期間)÷365 例えば、自動車税が5万円で、3ヶ月(90日)支払い忘れたとして計算してみましょう。(5万円×2.4%×30日)÷365+(5万円×8.7%×60日)÷365=813.7円となり、小数点は切り捨てられるため、813円が延滞金となります。
自動車税の支払いが難しい場合の対処法
自動車税の支払い免除はできませんが、支払うためにできる方法を講じることが重要です。 ここでは、自動車税の納付が難しい場合の対処法をご紹介します。 ■県税事務所に分割払いの相談する 自動車税の支払いが難しい場合は、最寄りの県税事務所に相談にいきましょう。自動車税は基本的に一括払いとされているため、一括払いが難しいときは分割払いにしてもらえる可能性があります。また、以下のような条件にあてはまるケースは、1年の猶予期間が設けられています。 ●震災や火災などの災害により財産を失ってしまった場合 ●納税者本人または家族が病気にかかった場合 ●納税者の行う事業や会社が休業に陥った場合 ●納税者の行う事業や会社が多額の損害を受けた場合 ただし、猶予期間であっても延滞金は発生してしまう点には注意しなければいけません。 ■クレジットカードの分割払いを利用する 一括払いが難しい場合は、クレジットカードでの分割払いもできる可能性があります。分割可能回数や対応しているクレジットカードの種類は、自治体ごとに異なります。クレジットカードの種類によっては、分割払いに対応していないものもあるため、クレジットカードでの分割払いを希望する場合は、事前に確認してみましょう。
自動車税の一括払いが難しい場合は分割払いへ変更できるか相談をする
自動車税は原則毎年5月末に一括で支払う決まりとなっています。自動車税の支払いをせずにそのまま放置してしまうと、延滞金の支払いが発生し、最悪の場合は財産を差し押さえられてしまう可能性があります。 納付期日から経過日数が多いほど延滞金は高くなっていくため、気づいた段階でなるべく早く納付するように心がけましょう。一括での支払いが難しい場合は、県税事務所に相談に行き、分割払いの対応にしてもらえないか確認してみてください。 出典 国税庁 延滞税の割合 国税庁 延滞税の計算方法 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部