【中京記念】Lyphard内包馬は小倉芝1800m重賞と相性抜群 小回り向きのセオ、エルトンバローズらに注目
血統解説
・エルトンバローズ 父ディープブリランテはLyphardの4×5を持つ機動力型ディープインパクト直仔。さらに本馬は母父にブライアンズタイムを持つ馬力型でもあり、力のいる馬場の小回り中距離戦がベストでしょう。距離延長のローテーションは割引ですが、東京芝1600mからの条件替わりは間違いなくプラス材料。残る課題はトップハンデ59キロです。 ・エピファニー 母母ミュージカルウェイはフランスの芝中距離重賞を3勝、母ルールブリタニアはオークス馬ミッキークイーンの全妹。本馬はエピファネイア産駒の長距離血統で、気難しささえ出さなければ距離はもっと延ばしてもいいほど。その分、前半のペースが落ち着きやすい小倉芝1800mは合っており、前々走の小倉大賞典で重賞初勝利。データから距離短縮のローテーションも魅力で、リズム良く運べれば斤量58キロでもチャンスはありそうです。 ・セオ 父スピルバーグはLyphardの4×4を持ち、本馬もLyphardの5・5×5で継続。Burghclere≒Height of Fashionの4×5やDanzigなどからも欧州血統のFair Trialを増幅しています。小回り向きの機動力が本馬の最大の武器。蹄底が厚く道悪馬場も苦にしないだけに、ひと雨降れば好走確率はさらに上がりそうです。 ライタープロフィール 坂上明大 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
坂上明大