相澤晃が有言実行の日本記録更新「新しい自分への第一歩になった」復活のレースに手応え
◇第107回日本陸上競技選手権大会・10000メートル(10日、国立競技場) 2024年のパリ五輪代表選考を兼ねた日本陸上競技選手権大会が10日に開催され、この種目の日本記録保持者である相澤晃選手(旭化成)が、27分18秒75の日本記録を上回る27分13秒04で3位となりました。 【画像】日本陸上競技選手権大会の前日会見に臨んだ相澤晃選手 昨夏に右足の後脛骨筋を痛めた影響で、10000メートルは約1年半ぶりの復帰レース。大会前日の会見では「自分が持っている日本記録を更新してまた強い自分を取り戻す、新しい自分をつくっていきたいです」と意気込んでいました。 レースは、終盤まで先頭集団で展開。9000メートル付近で塩尻和也選手(富士通)が飛び出し、27分09秒80のタイムで優勝。日本記録を更新しましたが、相澤選手も有言実行の日本記録超えで3位に入りました。 久々の10000メートルに「前日はドキドキして寝られなかった」と話す相澤選手は、「ここまで戻すのに時間が全然足りなかったし、ただ自己ベストは更新することができたので、復活として新しい自分への第一歩になったかなと思います」と表情を緩めました。 相澤選手は、2021年の東京五輪10000メートル日本代表。そのときの参加標準記録は27分28秒00のタイムでしたが、パリ五輪は27分00秒00と一気に跳ね上がりました。 世界トップレベルの記録が求められますが、「今のこの状況でこのタイムなので、全然狙える記録だと思います」と手応えを口に。再び選考となる来年5月の『第108回日本選手権10000メートル』へ向けて、「次こそは優勝を目指して、よいタイムを出してよい走りができればいいかなと思います」と見据えました。 ▽第107回 日本選手権 10000メートル トップ5 【男子】 優勝 塩尻和也 27分09秒80 2位 太田智樹 27分12秒53 3位 相澤晃 27分13秒04 4位 田澤廉 27分22秒31 5位 小林歩 27分28秒13