鳥取の名峰・大山を望みつつブルーベリー、超ロングソーセージを堪能!「フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山蒜山高原」は、こんなに楽しい
より甘い一粒を探して畑をさまよううちに、わかったことがふたつある。ひとつは同じ大きさや色の実であっても、木によって味が異なること。そして、虫が群がっている木の実は甘いということ。もしブルーベリー狩りに行く機会があったら、ぜひ参考にしてほしい。 ブルーベリーには、「眼にいい」とされるポリフェノールの一種、アントシアニンがたくさん含まれている。心なしか視界がクリアになった気分で、次なる目的地「テラス ザ ダイセン」に向かう。 大山の裾に広がる田園地帯にあるテラスは、贈答品にも喜ばれる高級ハム、大山ハムの工場を隣接した施設。直売所には生ハムの切り落としやソーセージ、ベーコンなどここでしか手に入らない商品が、手頃な価格で買える。加工肉ファンの筆者には、パラダイスのようなショップだった。
楽しくショッピングし、クール便で自宅に送る手配をすませた後は、大山を仰ぎ見ながらロングソーセージやホットドッグでランチ。さすが加工肉専門工場を併設しているだけあって、ソーセージの肉々しさ、ジューシーさ、焼き加減、そしてパンとのバランスと、どれも絶妙! おすすめされたソフトクリームを試してみたところ、これまた絶品。よくある“牧場のソフトクリーム”に劣らぬ濃厚&クリーミーさで、ひと口目でうっとり目を閉じてしまった。 テラス ザ ダイセンのすぐ隣にあるのが、世界的な写真家・植田正治さんの作品が展示された写真美術館。鳥取県境港市出身の植田さんは、砂丘や鳥取の港を舞台にさまざまな作品を生み出した。2000年7月に逝去するまで、精力的に作品を発表。CDジャケットを撮ったことがきっかけで、福山雅治の「写真の師匠」になったことでも有名だ。
2025年に開館30周年を迎える植田正治写真美術館では、同氏の“演出写真”の数々を展示。日常を切り取るのではなく、小道具などをつかってポージングや配置にこだわった、絵画のような写真が並ぶ。1930年代から撮影活動をはじめたというが、どの作品も斬新でまったく古さを感じない。日本の写真史も学べる大満足の美術館だった。