ワールドカップ5大会に参加した名将が復帰!? 2026年大会の参加に意欲を燃やす
アメリカやナイジェリアなどのチームを率いた経歴を持つ
かつてメキシコ代表やアメリカ代表を率いてワールドカップに出場したボラ・ミルティノビッチが2026年の北中米大会への参加へ意欲を示した。 ミルティノビッチ氏はかつて5つの異なるチームを率いて5つの大会を連続で戦った。1986年のメキシコ大会では開催国メキシコ代表を率いて自国最高成績のベスト8に進出、1990年のイタリア大会では当時下馬評が低かったコスタリカ代表を率いるも、「ボラ・マジック」と評された采配でコスタリカを決勝トーナメントへ導きベスト16という成績を残した。その後、1994年のアメリカ大会は再び開催国のアメリカ代表を、1998年のフランス大会はナイジェリア代表を率いて決勝トーナメントへ進出。共にベスト16という成績を残した。2002年の日韓大会で中国代表を率いたのを最後にミルティノビッチ氏は監督業からの引退を示唆した。 そんなミルティノビッチ氏はFIFAのインタビューに応じ、ワールドカップで初めて指揮を執ったメキシコ代表の監督業を振り返った。ミルティノビッチ氏にとって特に印象に残った大会であったという。「86年大会のメキシコは、国が大きな地震に見舞われてわずか1年後の大会であり、人々を団結させて本格的なパーティーとなった。私にとって何よりも満足できたのは、モンテレイで西ドイツとの準々決勝にPK戦で敗れたあと、アステカ(・スタジアム)で西ドイツとアルゼンチンが対戦した決勝の前に観客が代表チームへの別れを告げてくれたことだ。私にとって、想像できる限り最も喜ばしいことだった。メキシコからは最高の勲章であるアギラ・アステカ勲章も授けてもらった」と語った。 また、ミルティノビッチ氏は2026年のワールドカップについても言及。「監督の仕事は私の血の中に流れている。サッカー界で何が起こっているかはいつも把握しているし、誰か自分のチームに目標を掲げる者がいるなら、私には応じる準備があるよ」と、監督業への復帰の意欲を述べ、「次のワールドカップに参加できれば素晴らしいことだろうね」と2026年の北中米大会に向けて参加の意欲を示した。 現在79歳のミルティノビッチ氏。もうすぐ80歳になろうとするこのセルビア人指揮官が、次の大会で再び指揮する瞬間を見られるのか注目が集まる。
構成/ザ・ワールド編集部