「母乳ちゃんと出てる?」“時代遅れの価値観”を押し付ける親世代にイライラする…上手にかわす方法とは
「ママ友付き合いが正直しんどい」「義実家に気を遣いすぎて会うのが億劫」……日々抱える人間関係のモヤモヤ。少しでも心穏やかに過ごすためには? 人付き合いに悩むママたちに生きやすくなるヒントを、数々の企業でワーキングマザーの心身の不調や悩みに向き合う、産業医の山越志保先生が教えてくれました。今回は“親世代の価値観の押し付け”に困っているママからのお悩み。 「3人産んで母親は一人前」「嫁なんだからもっと動け」……令和なのに!? ママたちが絶句した親世代の時代遅れすぎる価値観
【お悩み(1)】仕事に対する義母の理解、どうすれば得られるのか?
急に残業になり、夫に保育園のお迎えをお願いして20時過ぎに帰宅したら……たまたま上京していた義母に「こんな遅くまで残業してるの!?」と怒られた。義母に仕事の理解を得たいけれど……。(30歳/ゆきさん・仮名)
お義母さんを難しいクライアントや上司だと思ってみるのもアリ
なかなかお義母さんに理解を得るのって難しいですよね。このようなケースでは、「じゃあ、もしこの問題があなたの会社で仕事として起こったらどうしますか?」と聞くと、結構皆さんスラスラと答えが出てくるんです。ワーキングマザーの社会経験を、こういうときこそ活かしていきましょう! 義理のお母さんっていう、パーソナルなところに入ってくる相手だと意識しすぎてしまうから、自分の感情も入り混じって、余計に難しいと思ってしまうんだと思います。一歩引いて考えるんです。 相談者さんは「急に残業になり」とお話しされているので、毎日遅いわけではなく本当にたまたまで、そして運悪くお義母さんが居合わせてしまった。そのときはお義母さんの圧に押されてしまったかもしれませんが、その経緯を話しつつ、お義母さん世代の価値観を真っ向から否定するのではなく(そうすると一瞬で向こうも戦闘態勢になってしまいますから笑)、夫だけでなく自分も働くことでの経済面でのメリットなどを説明してみましょう。「なんで分かってくれないんだろう!!」と思ってしまうのも分かりますが、一旦その感情は置いておいて、お義母さんを難しいクライアントや上司だと思って、自分の仕事の状況を話してみるといいかもしれません。