スパイ続出の民主労総と一緒に大規模デモを行う共に民主党【11月9日付社説】
韓国野党・共に民主党は先週末に続き2週連続で週末に都心で集会を開くという。同党の李在明(イ・ジェミョン)代表は7日にSNS(交流サイト)を通じ「熱い歓声で市庁駅前をいっぱいにしてほしい」と集会への参加を呼びかけた。全国民主労働組合総連盟(民主労総)を含む左翼団体からなる「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権退陣運動本部」も同日大規模キャンドル集会を開催する。共に民主党は当初、民主労総などと共同で集会を主催する計画だったが、逆風を懸念し集会は別に行うことにしたという。しかし共に民主党の集会と民主労総の集会は同じ場所でほぼ同時刻に行われるため、結局は同時開催になるだろう。共に民主党は今月16日に3回目の集会も予定している。共に民主党が毎週集会を開けば、共に民主党主催の集会と民主労総による政権退陣集会を区分する意味自体がなくなるはずだ。 【写真】通りを埋め尽くす大群衆…大統領弾劾を求める大規模デモ(2017年)
裁判所は先日、民主労総の元組織争議局長のスパイ活動容疑を認めて懲役15年を宣告し、同時に起訴された元幹部2人にも懲役7年と5年の厳しい判決を下した。100万人以上の組合員を持つという韓国を代表する労働団体の元幹部らが労働運動ではなく北朝鮮と連携して活動し、北朝鮮に忠誠を誓う文書まで作成していた。労働団体がなぜ毎年8月に親北主体思想派団体のような統一先鋒隊を結成し、在韓米軍撤収を訴え反米運動を続けるか、その疑問が今や解かれつつある。ここまで来れば政権退陣運動やキャンドル集会のような扇動ではなく、国民に謝罪し労働組合の看板を下ろすべき重大事案ではないか。 現在の民主労総執行部は李石基(イ・ソッキ)元統合進歩党議員が所属していた京畿東部連合の元メンバーたちだという。憲法裁判所の判決で解散となった統合進歩党勢力は前回の総選挙で進歩党という3議席を持つ政党となった。共に民主党が野党連携を口実に彼らを衛星政党の比例代表候補として公認、あるいは選挙区で候補者一本化に応じたためだ。共に民主党に対して「従北勢力の宿主になった」などと批判が出るのもそのためだ。 国会を掌握した共に民主党が民主労総や進歩党と共に街頭で政権退陣闘争を続けることは何を意味するか。スパイがいる団体と共に民主党が手を組んで政治を行うのは深刻な問題だ。たとえ李在明代表への判決を前にした政治活動であっても、共に民主党は民主労総とは手を組んではならない。