トランプ氏、猟犬「銃殺」告白の米州知事を国土安保長官に起用へ
米CNNは12日、トランプ次期大統領が国土安全保障長官に中西部サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事を起用する意向だと報じた。ノーム氏は副大統領候補にも名前が挙がった保守派の女性知事として知られる。国土安保長官に就任すれば、不法移民対策の「国境の壁」建設の本格再開や麻薬密輸対策、テロ対策などを担うことになる。 ノーム氏は連邦下院議員などを経て、2019年に知事に就任した。新型コロナウイルス禍の中、マスク着用の義務化に反対したことで、反マスクの保守派の間で知名度を上げた。 今回の大統領選ではトランプ氏の副大統領候補に名前が挙がっていたが、今年5月に出版した自伝で過去に「訓練がうまくいかなかった」という理由で1歳2カ月の猟犬を銃で殺処分したことを告白。「残酷だ」との反発が広がり、選考対象から除かれた経緯がある。【ワシントン秋山信一】