能登の恵み、買って応援 農林漁業まつり開幕 能登牛や野菜求めにぎわい
●復興テーマに金沢・県産展で 第45回石川の農林漁業まつり(北國新聞社、北陸放送特別協力)は19日、金沢市の石川県産業展示館4号館で2日間の日程で始まった。能登半島地震からの復旧復興をテーマに、被災した輪島朝市や飲食店が能登牛(うし)や野菜、米などの地場産品を販売。復興を後押ししようと、実り豊かな里山里海の幸を買い求める来場者でにぎわった。 まつりは農林漁業に関する県内最大級のイベントで、今年は「農林漁業だからできる能登の支援 農林漁業がつくる石川の未来」と題し、80ブースが並んだ。午前9時半の開場前には約400人が行列をつくり、開場と同時に目当てのブースへ向かった。 会場中央に設けられた能登応援コーナーでは「出張輪島朝市」が干物や岩のり、輪島塗を販売し、輪島市の飲食店「芽吹」や能登町の「ひらみゆき農園」など被災地から出展した団体がスイーツや弁当を売り込んだ。 穴水町出身のアーティスト大森慶宣さんによるライブペインティングや、じゃんけん大会、木工体験など多彩な催しが繰り広げられた。能登への応援メッセージコーナーで寄せ書きをした中野泉莉さん(小松市安宅小2年)は「地震や雨で大変だけど、頑張ってほしい」と話した。 開会式で実行委員長の馳浩知事が能登半島地震や9月の豪雨被害に触れ「可能な限り、継続して支援しないといけない。現場を支えていく」とあいさつした。JA県中央会の西沢耕一会長は「特産物を見て、触れて、食べて、理解してほしい。それが復興につながる」と呼び掛けた。岡田直樹、宮本周司両参院議員、善田善彦県議会議長が祝辞を述べた。 最終日の19日は午前9時~午後4時に開かれる。