【デンマーク】ロイヤルの世界に圧巻!「コペンハーゲンの城とジュエリー」美しさにため息が漏れる魅惑のスポットへ
北欧最大の人口を誇る街、デンマーク・コペンハーゲン。その美しい街並みから“北欧のパリ”と称されることも多く、東京都の25分の1という広さの街に建築やデザイン、美食など、いま世界で話題のスポットが集まっています。 【クリスチャンスボー城】豪奢なシャンデリアや天井画…芸術が詰まった美しい空間 デンマークと言えば、2024年1月、欧州で最長となる在位52年の女王・マルグレーテ2世が生前退位。新国王フレデリック10世の即位し、世界でデンマーク王室が話題に。日本に次いで2番目に古い君主国であるデンマークの歴史に触れるため、新国王の即位の式典が行われたクリスチャンスボー城と、離宮ローゼンボー城を訪れました。
1月に新国王が即位。クリスチャンスボー城
1730年にクリスチャン6世によって建設されたクリスチャンスボー城は、現在、首相官邸や国会議事堂、迎賓館も兼ねた重要な場所です。城の内部は、ガイドツアーに参加することで見学できます。 <写真>市内一の高さを誇るクリスチャンスボー城の展望台からの眺め。こちらは無料で入場でき、街を一望できます。
事前予約制のガイドツアーは、豪奢なシャンデリアや巨大なタペストリーを掲げたロイヤルレセプションルーム、きらびやかな装飾を施した玉座の間など19の部屋が見学できる充実の内容。各部屋の天井画や柱に施された彫刻がとても美しく、上から下まで芸術が詰まった空間に終始ため息を漏らしながら見学しました。 また、こちらのお城は2度の焼失を経て再建されたのですが、その度に新たな建築様式が取り入れられたため、3つの時代の建築様式が混在した特殊な城としても知られています。 <写真>クリスチャンスボー城の女王の図書室。
ローゼンボー城
デンマーク王室の歴代の王冠が飾られている、離宮ローゼンボー城も必見です。こちらはデンマーク国王クリスチャン4世が私的な時間を過ごすために、1606年に建てられました。 デンマークの国章にも描かれている王冠は地下の宝物庫に展示されていて、王冠のほかにも数多くのロイヤルジュエリーが展示されています。
ちなみにこの展示されている王冠、在位中に国王が戴冠することはありません。王冠は絶対君主の証。1894年に立憲君主制が導入されて以来、時の国王が在位中に冠を戴くことはなく、葬儀のときのみ王の棺の上に置かれることになったそうです。 建築やデザイン、美食など、調べれば調べるほど気になる建物やお店が出てくるコペンハーゲン。食事もヘルシーで日本人の好みに合うと思いますので、海外旅行の候補にぜひおすすめしたいです。 撮影=名和真紀子 編集=井本茜(婦人画報編集部)