夫から「退職金でランボルギーニを買いたい」と相談が! 老後の生活も考えると「一括購入」はやめてほしいのですが、生活していけるのでしょうか…?
定年後に、退職金で憧れの自動車を購入したいと考えている人も多いかもしれません。しかし、家族としては「退職金をできるだけ使ってほしくない」と感じる場合もあるでしょう。そのような場合は、ローンを組むことも選択肢となりますが、定年後にローンを組めるのかも気になるところではないでしょうか。 本記事では、退職金で高級車を一括購入する際の注意点について解説し、定年後にローンを組むことができるのかについても紹介していきます。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
ランボルギーニを購入しても問題ない?
生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人の場合の老後に必要と考える最低日常生活費は月23万2000円です。一方、日本年金機構によると、令和6年度の標準的な年金額は夫婦で月23万483円です。あくまで標準的な年金額ですが、最低日常生活費とほぼ同じ金額になっています。 もっとも、老後は旅行や趣味などにもお金を使いたいと考えている人も多いでしょう。ランボルギーニの購入を考えているような人は、遠出やドライブを老後に楽しみにしているのではないでしょうか? 車の購入は別にして、生命保険文化センターの調査では、生活面においてゆとりのある老後生活をおくる平均費用は、最低日常生活費に14万8000円を加えた月37万9000円となっています。 つまり、ゆとりのある老後生活を送るためには、年金以外に月14万8000円を確保する必要があります。そのためには、退職金や貯金を取り崩すことや老後も働くことを考えることになりそうです。 厚生労働省の調査によると、大学・大学院卒で勤続20年以上の人の退職金平均は1896万円となっています。この金額を14万8000円で割ると、約10年間は退職金を取り崩していくことでゆとりのある老後生活を送れる計算です。 ランボルギーニの購入金額は、中古車でも安いもので1000万円、平均では2000万円から3000万円以上もします。退職金を一括で支払うことでランボルギーニの購入はできそうですが、老後の生活費のことも考え、一括購入するか検討してみてください。