柏原明日架が試合の朝に必ず行う片手打ちの意味とは？

「試合の日の朝は必ず練習場で左右の片手打ちをやります」というツアー2勝の柏原明日架。両手でクラブを握るよりも力が弱くなるため、多くの選手は体を使った動き作りとして行うが、柏原の片手打ちは下半身を固定する。どんな意味があるのだろうか？ 柏原明日架の下半身は完全固定、手首はグニャグニャの片手打ち【連続写真】 「私は腕を脱力して手首をやわらかく使いたい。腕に力が入っているとリリースが上手くできずにダフリやトップのミスが出やすくなるからです」。腕の力を抜くために行うのが『ブラブラ素振り』。片手でクラブを握ったら、フォローの形から振り戻して「クラブに振られる感覚」で素振りをする。手首を固定するのではなく、グニャグニャとやわらかく使うのが大切だ。 その後、手首とヒジをやわらかく使う素振りの動きはそのままに、サンドウェッジで片手打ちを行う。「右手1本で打つときは左手で右上腕を、左手1本で打つときは右手で左上腕を押さえて、腰から腰の振り幅で打ちます。そのとき、下半身を固定して上体の回転も止めたまま打つのがポイントです」。 特に朝イチショットは力が入りやすいから、「片手素振りをしてから打つとミート率が上がります」と柏原は付け加える。真っすぐに打ち出そうと手首をガチガチに固めるよりも、やわらかく使ったほうが自然なリリースで球がつかまるのだ。 ■柏原明日架 かしわばら・あすか／1996年生まれ、宮崎県宮崎市出身。14年のプロテストに合格すると、翌15年には初シードを獲得。19年に初優勝を含む2勝を挙げて大きく躍進した。富士通所属。 ◇　◇　◇ ●ツアー1勝の永井花奈は、アイアンのミート率を高めるためにダウンスイングの右ヒジの位置を大事にしている。関連記事の【アイアンが当たらない人は「右ヒジからお腹に振って」ミート率アップ！】を読んで、バーディチャンスを増やそう。