中国の日本人学校、年度内にスクールバスに警備員配置…深圳の男児刺殺で前倒し
外務省は、中国にある日本人学校のスクールバスへの警備員の配置時期について、当初の来年4月から今年度内へと前倒しする方針を固めた。中国国内で日本人の児童らを狙った事件が相次いでいることを踏まえ、今年度補正予算案に関連費用を計上する。 【一覧表】中国での外国人被害と中国側の対応
警備員配置の関連費用は、今年6月に中国江蘇省蘇州市で日本人母子らが襲われた事件を受け、来年度予算の概算要求に盛り込まれていた。その後、9月にも広東省深圳市で登校中の男児が刺されて亡くなる事件が起こったため、配置を前倒しした。
補正予算案には、スクールバスとは別に、日本人学校周辺に警備員を配置する費用も計上する。現在、深圳の事件を受けて学校ごとに最大6人の警備員が緊急配置されており、この措置を継続させる。
中国国内には、12校の日本人学校がある。