24年度のAIスマホ出荷台数は前年の3倍の1149万台へ、iPhoneは今秋以降のアプデでAIスマホ化!?
進化が止まらないAIは、私たちの暮らしに密着したスマホとも融合しAIスマホが誕生した。Appleの「Siri」やGoogleの音声アシスタントもAIではあるが、AIスマホができることはさらに拡大している。AIスマホの発展は市場にも影響を及ぼしており、2024年度のAIスマホの出荷台数はスマホ市場全体の44.2%と躍進しているようだ。 【写真でわかる】iPhone 15シリーズ全モデルを1年使って分かったこと総まとめ 結局どれが良い?!
2023年度は4モデルのみだったAIスマホが一気に拡大の見通し
MM総研は2024年8月29日、AI(人工知能)スマートフォンの出荷台数推移・予測についてまとめるとともに、一般消費者1468人にAIスマートフォンの購入意向についてのアンケート調査を実施した。AIスマホの定義は、1.端末に搭載される生成AIにより通信を介さずとも音声/画像/映像などのコンテンツを効率的に生成・変換・編集できる 2.AI機能を実現するSoC(システム・オン・チップ)を搭載 3.メーカーがAI機能を訴求もしくはAIスマートフォンと位置付けているという、3つを兼ね備えていることとした。 2023年のAIスマホ出荷台数は385.3万台だったが、2024年度は1149万台と一気に増加している。その後の予測も右肩上がりとなっており、2028年度は9割近くがAIスマホになると予想されている。 2023年度、発売時点でAIスマホ機能を利用できた端末はGoogleのPixel 8/Pixel 8 Pro、サムスン電子のGalaxy S24/Galaxy S24 Ultraの4モデルのみ。だが2024年度は、Galaxy Z Fold6/Galaxy Z Flip6に加え、発売済みのGalaxy S23シリーズやGalaxy Z Fold5/Galaxy Z Flip5など9モデルがアップデートによりGalaxy AIに対応。GoogleもPixel 8aに加え、2024年8月に発表したPixel 9シリーズ4モデルが順次発売を予定している。
2024年秋以降に発売されるiPhoneには生成AIサービス「Apple Intelligence」が搭載?
GalaxyやPixelの動きに後れを取っているのがiPhoneで、2024年8月現在、AIスマホとして利用できるモデルはない。だが、2024年秋以降で発売されるすべてのiPhoneにAppleの生成AIサービス「Apple Intelligence」が搭載されると予想されている。現行のiPhone 15 Pro/iPhone15 Pro Maxの2モデルはアップデートで対応されると推測されており、日本で人気のiPhoneもAIスマホ化はもうすぐだろう。また、ユーザーのAIスマホ購入意向も高い傾向にある。「購入したい」が13.8%、「検討したい」が47.4%で、計61.2%が購入へ意欲を見せている。