岸和田市長「辞めるような悪いことはしていない」 『性的関係強要』訴えた女性と500万円支払いなどで和解 十分な説明なければ維新から『除名』「和解調書の内容を全て公開すべく女性の代理人に申し入れる」
大阪府岸和田市の市長が女性との性的関係を巡り、裁判で和解した問題。 4日、所属する大阪維新の会が十分に説明をしなければ「除名」処分とする決定をした。 【写真】「辞めるような悪いことはしていない」と岸和田市長 女性と『性的関係』500万円支払いなどで和解 十分な説明なければ 維新から「除名」『和解調書の内容を全て公開すべく、女性の代理人に協議を申し入れる』 永野耕平市長は、5日午前11時から囲み取材に応じていて、党の判断について「説明責任を果たすために、和解調書の内容を全て公開すべく、女性の代理人に協議を申し入れる」との考えを示したうえで、自身の進退について「『辞めるような悪いことをしたっていうことではない』ので、しっかり頑張っていきたい」と語った。
■和解調書「市長が優越的な立場にあった」
永野市長を巡っては、2019年からおよそ1年半、大阪府内の女性に対し複数回、性的関係を強要したとして提訴され、先月、市長が解決金500万円を支払うことなどで和解が成立している。 大阪地裁は和解調書で市長が「優越的な立場にあった」とする異例の所感を示した。 大阪地裁の和解調書:被告は優越的な立場にあって両者の間には社会的な上下関係が自ずと形成されていたと認めるのが相当である。被告は公人であるとともに配偶者を有する身であることも考慮すると、原告と性的関係を持つことはよくよく自制すべきであったとの非難を免れることはできない。
■「自分に責任はない」とこれまで説明
市議会は3日、全員協議会を開き市長を追及したが、市長は「自分に責任はない」との認識を示したうえで、裁判記録に閲覧制限がついていることなどから詳しい内容について説明しなかった。 永野市長:和解後に僕から何か申し上げることはございません Q女性に対して謝罪は? 市長:僕に責任があることは認められてませんので、それについて謝罪はしておりません。
■市長から十分な説明なければ『除名』維新が決定
さらに、永野市長が所属する大阪維新の会は綱紀委員会を設置し、4日、聞き取り調査を行うため永野市長に出席を求めたが市長は欠席。 こうした市長の一連の対応を受けて維新は、「離党勧告」を行うとした上で、今月8日までに十分な説明がなければ「除名」処分とする決定をした。 大阪維新の会・杉江友介幹事長:永野市長から十分な説明がないということは、このまま離党勧告というわけにはいかないんじゃないかと判断致しまして、説明責任が果たされない場合には除名する。 Qこれまで維新として永野市長に直接話を聞けたことはあるのか? 杉江幹事長:直接はないですね。 Q.一切聞けていない? はい。