【解説】イスラエルとヒズボラ停戦合意 ガザ地区の戦闘、収束の可能性は
日テレNEWS NNN
イスラエルとヒズボラが停戦に入りましたが、もう一つの戦場パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘も収束に向かう可能性はあるんでしょうか。元カイロ支局長の富田さんに聞きます。 「その余地が生まれるのでは」とアメリカの政府高官は話しています。 その理由なんですが、イスラエルに対してはこれまでガザ地区のハマスとレバノンのヒズボラが南北で挟み撃ちするように戦闘を続けてきました。これで北のヒズボラが降りればハマスは孤立する、つまり交渉に引っ張り出しやすくなるという見方です。 しかし、ネタニヤフ首相はこれでハマスへの圧力をさらに強めるとも言っていて、かえってガザの戦闘が激化する可能性もあります。 アメリカのバイデン大統領はヒズボラとの停戦合意に至った勢いに乗って「今後、数日間でガザでの停戦に向けて再び取り組む」と話していますが、任期切れ間近のバイデン大統領がどこまでイスラエルに言うことを聞かせられるかも不透明です。 トランプ政権が発足する来年1月以降の状況は読みづらいだけに、ここから2か月近くで進展があるのか、国際社会の目が注がれることになります。