2025年5月に改正戸籍法が施行…愛があれば「キラキラネーム」は許されるのか?
1993年の「悪魔ちゃん命名騒動」から、もう30年以上が過ぎ、いよいよ「キラキラネーム」に“待った”がかかる。16日から法務省が自治体担当者に説明会を実施するなど、来年5月の改正戸籍法施行に向けて動き始めた。 辻希美&杉浦太陽の17歳長女“鮮烈デビュー”裏で「辻ちゃんネル」ファン離れの懸念 「キラキラネームという言葉がよく使われるようになったのは、確か2000年代半ばごろからだったと記憶していますが、それ以前からDQNネームなんてネットスラングもありましたよね。そんな“第1世代”の子供たちが社会人になり始めています」(ニュースサイト編集者) 先週、〈もう社会人として何年も会社員やってる〉という人の、こんなXのポストが大バズリしていた。 〈名前改名したすぎるほんま クソみたいなうんこネームつけられてるから、親キモイですって自己紹介してるみたいなもん。何度バカにされたことか〉〈病院で呼ばれてみろや、履歴書に名前書いてみろや。もう恥だよ恥。キッショイ名前つけやがって〉 この悲痛な叫びには、〈ほんまに自分の名前大っ嫌い〉〈わかる 病院とかめっちゃ顔見られんよな〉などなど、激しく同意する声が続々だ。ちなみに、このポストの主は家庭裁判所に改名の申し立てをしたが、認められなかったそうだ。 5年前の19年には、当時18歳の高校生が「王子様」から「肇」に改名して話題になったが、「家裁で許可をもらえば改名できるとはいえ、奇抜な名前のせいで具体的にどんな支障を来したか、など正当な事由を示す必要もあって、誰でもすぐ簡単に認めてもらえるわけではありません」(法曹関係者)。 脚本家でライターの源祥子氏は「今はキラキラより“難読”の方が多い気がします。もう慣れてきたのか、元『モーニング娘。』辻希美さんの長女・希空(のあ=写真)さんのように読めない名前にも驚かなくなりましたし、反動なのか、むしろ古風だったり、名前の性差も薄れてきたように感じますね」と話す。 ■有名アスリートの名前をつけるのは… 今年の「たまひよ赤ちゃんの名前ランキング」(ベネッセ)によると、男子1位は「碧」で、女子は「凛」だ。凛や女子9位「澪」などは、昭和世代からすれば古風な印象も。男子3位「凪」や10位「律」などは女子にもいそうだろう。 「律はサッカーの堂安選手にあやかったのでしょうが、有名アスリートの名前をつけるのは、わが子も活躍してほしいという親の願いを感じる。ですが、『ピカチュウ』のようなキャラクター名は親の趣味を優先させているような……同じキラキラでも親の愛よりエゴを感じる名前に、世間は拒否反応を起こしてしまうのかもしれません」(源祥子氏) 愛があれば改正戸籍法でも許される……わけではないだろうが。