3点シュートに3点プレーで量産

少年男子2回戦で香川から32点を挙げて8強入りに貢献した福岡の本田蕗以（福岡大大濠1年、青11番）

　国民スポーツ大会（国スポ）のバスケットボール少年男子2回戦が11日、佐賀県唐津市の市文化体育館で行われ、福岡大大濠高と福岡第一高の16歳以下（U―16）の選手で構成する福岡が8強入りした。 ■福岡のポイントガード桜井照大のトリッキーなパス【写真】 　2回戦で香川に111―73で快勝。本田蕗以（福岡大大濠1年）が第3クオーター（Q）までに32得点し、存在感を示した。 　試合開始から迫力満点のオフェンスでけん引した。ドリブルからのジャンプシュートでチーム最初の得点を記録するとエンジン全開。3点シュートも沈め、速攻からファウルをもらいながら決めるバスケットカウントで「3点プレー」。5分足らずで2桁得点に乗せた。「前日の1回戦が全然だめだったので、集中しようと。入りからいいオフェンスができた」とうなずいた。 　勢いは止まらない。速攻では自陣ゴール付近からドリブルで持ち込み、そのままゴールを決める場面も。後半最初の得点も本田の3点シュート。身長189センチでダンクも簡単に決める高い身体能力の持ち主は、内外自在に相手守備を破り、両チーム最多の32点を挙げた。 　タレントがそろう福岡でもエースとして攻撃のファーストオプションを担う。力強いドライブで相手からファウルを受けても、シュートを決めきることをテーマに大会に備えてきた。「ファウルの笛が鳴ったと分かっても雑にならないように強く、体勢を崩さないように意識しています」。普段はライバルの福岡第一高の卓承賢（1年）もチームメートとなった今大会では、「1人でリングまで攻められる能力が高い」と全幅の信頼を寄せる。 　福岡は2019年にハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア（現東海大4年）らを擁し、2年連続10度目の頂点に立って以来、優勝から遠ざかっている。今大会2戦連続の100点ゲームで勝ち上がっても、前半44失点の反省を忘れなかった。トンプソン・ヨセフハサン（福岡第一高2年）は「（相手の5人が外から攻める）ファイブ・アウトからのドライブに対して2線目のケアが甘かった。後半は修正できたけどミスをなくしたい」と気を引き締めた。 　12日の準々決勝は前回大会で敗れた新潟と対戦する。優勝候補同士の対決を制し、リベンジを果たす。 　福岡は成年女子が準々決勝で山梨に64―55で勝利し4強入りした。また、少年女子は2回戦で石川に57―78で、成年男子は1回戦で富山に83―88で敗れた。