【ローズS】レガレイラ、クイーンズウォークは無印 データで浮上したオークス大敗馬を中心視
カギは前走馬体重
ローズSのデータをまとめてみよう。 【好走率アップ】 A「美浦所属馬で、前走1着かつ前走2番人気以内」 B「キャリア5戦」 C「前走が1勝クラス勝ちかオークス出走馬」 【勝率ダウン】 D「キャリア6、7戦」 【連対馬なし】 E「キャリア8戦」 F「前走10番人気以下」 G「前走馬体重が480kg以上」 今回、3つのプラスデータすべてを満たしているのはカニキュルだけ。特に「美浦所属馬で、前走1着かつ前走2番人気以内」という難しい条件を満たしており、重視したいところだ。 問題は、1頭も連対馬が出ていないG「前走馬体重が480kg以上」にも該当すること。サンプル数が20頭以上とそれなりに信頼できるデータであることから、ノーマークにせざるを得ない。 ちなみに、この「G」はプラスデータを2つもつクイーンズウォーク、フレミングフープ、そしてキャリア2戦のオーロラエックスも該当する。 また、美浦所属馬のレガレイラ(前走5着)は、A「美浦所属馬で、前走1着かつ前走2番人気以内」を満たしていない。このパターン以外の美浦所属馬が連対した例はないので、これも消えてしまう。 有力馬がごそっといなくなってしまった。残った馬でプラスデータを2つ持っているのは、タガノエルピーダだけだ。 オークスで大敗しているのは気になるが、2018年1着カンタービレ(オークス13着)や、2019年2着ビーチサンバ(同15着)など大敗から巻き返した例はある。そこまで気にしなくていいだろう。 また、タガノエルピーダは2走前に忘れな草賞を走っているが、ローズSは2走前に忘れな草賞を走っている馬が連勝(アートハウス、マスクトディーヴァ)、かつ3年連続で連対中。2年前の勝ち馬アートハウスは、忘れな草賞1着→オークス7着というローテーションで、タガノエルピーダはそのパターンに似ているのも心強い。 プラスデータが1つのパレハは前走1勝クラスで4着。前走着順の観点からノーマークとする。 これに続くのは、プラスデータもマイナスデータも持たない馬となる。ザブライドとレディーヴァリューがそれで、ともに未勝利勝ちからの参戦だ。 未勝利組は5頭とサンプルが少なく参考程度になるが、【0-1-0-4】と、一応連対馬を出している(2014年2着馬タガノエトワール)。 ザブライドとレディーヴァリューの違いは、前走で走った場所と距離。場所(新潟と中京)はどちらが有利といいづらいが、距離は前走1800m【1-2-3-39】連対率6.7%より、前走2000m【2-5-2-28】同18.9%の方がいい。 よって、レディーヴァリューを対抗、ザブライドを3番手とする。押さえはハワイアンティアレとラビットアイ。この2頭は勝率が低い「キャリア6戦」だが、連対率は10%ほどあるので押さえなら問題ないだろう。C「前走が1勝クラス勝ち」のプラスデータを持つハワイアンティアレが4番手、ラビットアイが5番手とする。 ◎タガノエルピーダ ◯レディーヴァリュー ▲ザブライド △ハワイアンティアレ ×ラビットアイ 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 夏競馬が終わって3歳のトライアルが始まり、月末にはGⅠスプリンターズSが行われます。こうなると年末まであっという間。中央、地方とイベントも盛りだくさんですが、乗り遅れないように、食らいついていきたいですね。
門田光生