ホンダ「フリード」がリニューアル!日本のライフスタイルに根ざした“ファミリーカーの神髄”
モータージャーナリスト サトータケシ フリーランスのライター/エディター。7月下旬、ドイツに出張して“ワーゲン・バス”の再来といわれるフォルクスワーゲンのI.D BUZZに乗ってきたとか。「スタイリッシュで快適、年内導入らしいので請うご期待!」。
コンセプトどおりのデザイン
ホンダのデザインがようやく“わかりやすく”なってきた。日本で最も売れているモデルのひとつであり、最近のホンダ車のなかでは突出してハイクオリティだったN-BOXから良い影響を受けているようにも思える。 8年ぶりにフルモデルチェンジしたフリードもまた、見た目どおりの車になった。初代、先代は「ホントに7人乗れます?」というスタイルで、それはそれで面白かったのだけれど、新型は違う。 フリード全体の基本は6人乗りで、5人(クロスター)はもちろん7人乗り仕様(エアー)でもちゃんと乗れそうなデザインとした。 実際、ボディサイズは初代ステップワゴンを30cmほど短くしたようなもので、いかにも日本人好み。堂々としたボクシースタイルから、街中で便利に使えそうだと想像することはたやすい。 SUV風のクロスターがフリード史上初めての3ナンバーモデルになった、と聞いてももはや誰も文句など言わないはず。2列目、3列目の居住性は旧型に比べて良くなった(当たり前だけど)。 これで乗り味もクラスで抜きん出るN-BOX譲りであれば文句なしの太鼓判だったけれど、そこはもうひと踏ん張り必要だ。実用的に問題ないが、筋の良い走りと言うにはもう一歩届かず。
モータージャーナリスト 西川 淳 フリーランスの自動車“趣味”ライター。得意分野は、スーパースポーツ、クラシック&ヴィンテージといった趣味車。所有する愛車もフィアット500(古くて可愛いやつ)やロータス エランなど趣味三昧。
OCEANS編集部