【ステイヤーズS】血統から距離延長は問題なし シュヴァリエローズがスピードを生かして重賞連勝を狙う
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は11月30日(土)中山競馬場で行われるステイヤーズSについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 【チャンピオンズカップ2024 推奨馬】勝率66.7%に該当で信頼度◎! 国内は連対率100%で盤石(SPAIA) ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走内容」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった15頭を検討対象とし、過去10年データを使用する。
重要データ:実績より適性
ステイヤーズSは芝3600mの平地重賞で、JRA最長距離の重賞だ。こういう特殊な条件では、実績や実力より適性の高い馬が好走することがある。 毎回、代わり映えのしないメンバーですでに勝負付けが済んでしまっていることも多く、本レース全体の単複回収率は53%となっており、かなり堅い部類に入る。 そんな中で高配当をつかみ取るためには、前走レース別成績を見るのが有効だ。最も好走馬を輩出しているのはアルゼンチン共和国杯組。こちらは【4-2-4-31】で4頭の勝ち馬が出ている。しかし単勝回収率は52%、複勝回収率は45%と回収率で見ると低調な成績。これは同レースで好走した馬、見せ場を作った馬は、本レースで人気になるということが原因だろう。 続いて注目するのは京都大賞典と古都S組(3000m変更後の21年以降)。京都大賞典は【1-3-2-9】で単勝回収率128%、複勝回収率81%。古都Sは【1-1-0-3】で単勝回収率154%、複勝回収率102%だ。 京都大賞典はGⅡの芝2400m戦、古都Sは芝3000m戦ということもあり、どちらも非常にスタミナを要求されるレースという共通点がある。 今回上位人気が予想されるアイアンバローズは海外帰りでデータには該当しない。ただ昨年のステイヤーズSを勝っている馬で、適性は問題ないだろう。 【前走が京都大賞典or古都Sの出走予定馬】 ・ゴールデンスナップ ・シュヴァリエローズ ・フルール
前走内容;シュヴァリエローズの京都大賞典
今年の京都大賞典は前半5F58.7秒、後半5F59.7秒で前傾1.0秒のハイペースだった。ただレースはケイアイサンデラが一頭飛ばしただけで、同馬を除けばややスローペースの流れ。馬群もばらけており、着順が実力と考えて問題ないレースだった。 レースレベルはそこまで高いわけではなかったが、今回のメンバーレベルは京都大賞典より低いため問題にならない。シュヴァリエローズはその京都大賞典でしっかり勝ち切ったことは評価すべき。6歳となり距離を延ばしながら成績がかなり向上している。 今回は一気の距離延長となり、初めての超長距離戦だが、折り合い面も問題がなく、スタミナが十分についた今なら勝ち負けだ。