京都の旅でおすすめの美術館・博物館5選!安藤忠雄や槇文彦ら有名建築家たちが設計した美しい建築や展示空間にも注目
次の京都旅行は、芸術や文化をテーマに各所を巡ってみるのはいかがでしょう? 京都に行ったらぜひ目的地にしたい注目の美術館や博物館を厳選してご紹介します。 【写真で見る】京都で訪れたい美術館&博物館・安藤忠雄や槇文彦が手掛けた建築にも注目!
1 京都市京セラ美術館〈青木淳、西澤徹夫〉
「京都市京セラ美術館」は現存する国内最古の公立美術館建築です。 その耐震改修、保存、補修、増築を、建築家の青木淳さんと西澤徹夫さんが共に手掛けました。 1933年に竣工の建物は今日の美術館には欠かせないロビー空間やアメニティ施設が存在しなかったため、老朽化対策だけでなく、現代的なニーズにも対応できる形でリノベーションがなされました。 そうしたニーズへの対応にとどまらず、日本庭園と繋がる東西に貫通する新たな動線を設け、地域全体の回遊性を高めたことなどが評価され、2020年度にグッドデザイン賞を受賞しました。 「ガラス・リボン」と呼ばれる建物のエントランスや中央ホールにある螺旋階段など、新設した要素が違和感なく挿入されている設計の妙にも注目しながら作品鑑賞を楽しんでみてください。 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
2 京都国立近代美術館〈槇文彦〉
岡崎公園のなかに位置する「京都国立近代美術館」は1963年に開館しました。 設計を手掛けたのは、プリツカー賞を受賞した建築家・槇文彦。 建物は平安時代から1300年にわたって続いてきた京都のグリッドや平安神宮を軸にした左右対称のかたちを成す公園に倣った対称性のある正面のデザインが特徴的で、京都の歴史を表現しています。平安神宮の大鳥居よりも低く設計されていながら、高い天井のエントランスやロビーをはじめ、トップライトや大きな開口を設けることで、開放的な空間をつくりだしています。 収蔵品は近代美術を中心とした絵画や彫刻をはじめ、工芸やデザイン、ファッション、建築にいたるまで幅広いジャンルをそろえており、京都を基盤としながら日本全体、そして海外にまで視野を広げ、美術史に置いて重要な作品を展示しています。 企画展は年間に4~6回開催され、幅広いジャンルを取り上げています。 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1