動画制作、AIの力を借りれば怖くない!初心者だけどiPhoneとMacで動画制作デビューしてみた
映像を重ねて幻想的な雰囲気に仕上げる
続いて、切り抜いたダンサーの動画のうしろに、背景用に撮影した別の動画を重ねていきます。 今回はシャボン玉が大量に飛ぶ動画を撮影したのでそれを使いたいと思いますが、ここで1つ問題が。ダンサーの動画に対して背景動画の時間が短いため、尺が合いません。 背景動画の再生速度を落とすことで引き伸ばすことはできますが、そうすると今度は若干カクカクした映像になってしまいます。 そんなときに役立つのが、映像の質を落とさずスムーズなスローモーション映像を作成できる「スローモーションをスムージング」機能です。 利用できるのはAppleシリコン搭載のMacに限られますが、今回のように尺を伸ばしたい場合だけでなく、映像の効果としてスローモーションを美しく見せたいときにも重宝しそうです。 さらに、より幻想的な雰囲気にするために、背景をもう1つ追加します。今回は、シャボン玉の後ろにカラーのスモークを撮影した動画を重ねました。 両方の背景動画のクリップを選択した状態で、「カラーインスペクタ」の「ブレンドモード」の項目で「加算」を選択すると、2つの映像が溶け合ったような感じに。 さらに、もう1つの被写体であるモデルの映像も追加します。ダンサーの時と同様にマグネティックマスクで切り抜きを行い、ちょうどいいタイミングでダンサーと重なるように調整しました。 仕上げに、動画の色味などをAIで一括調整できる「ライトとカラーの補正」を適用して動画全体を鮮やかにすれば、ひとまず完成です。 この動画は横長で撮影して編集していますが、スマホでも見やすさを考えて、ここで縦長の動画にしたいと思います。 「プロジェクトを別名で複製」のウィンドウで「縦」を選んだ後、「スマート適合」にチェックを入れておけば、AIがちょうどよく縦長に書き出してくれます。 最後に、縦長になった動画を書き出せば完了。幻想的なエフェクトをバックに、ダンサーとモデルが同じ画面内で動く、不思議な雰囲気の動画に仕上がりました。