フレグランスブランド、フローリス エリザベス女王も愛用していた「香りの芸術品」の魅力
【ロイヤルワラント】
ロイヤルワラント(英国王室御用達)は、自国産業の奨励、伝統技術の継承を目的に作られた。その歴史は古く、1155年にヘンリー2世が同業者組合にロイヤルチャーター(国王勅許状)を与えたことが最古の記録として存在している。ワラントを申請するブランドは、過去7年間のうち5年以上、王室の認定メンバーに定期的かつ継続的に製品やサービスを提供していることが条件となる。認定後は規定に基づき、製品や広告などに王家の紋章を表示することが許される。ロイヤルワラントは永久ではなく、5年ごとに再審査・更新される。長年にわたりワラントを保持していることは、製品のクオリティーを物語るうえで、歴史に裏打ちされた揺るぎない証しといえる。 文・粟田真紀子(エディター&ライター)
粟田真紀子
出版社勤務を経て、フリーランスのエディター&ライターとして活動。ファッション雑誌、WEBメディアなどでファッション、ハイジュエリー、ライフスタイルに関する記事の編集、執筆に携わる。ファッション関連のセミナー登壇のほか、テレビ通販番組などにも出演中。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。