2番、ティーショットを放つ吉崎マーナ＝東名CC（撮影・蔵賢斗）

スタンレー・レディスホンダ第1日（4日、静岡・東名CC＝6610ヤード、パー72）悪天候によるコースコンディション不良で開始が4時間30分遅れた影響で全選手が競技を終えられず、日没サスペンデッドとなった。アマチュアの吉崎マーナ（17）＝沖縄カトリック高2年＝が14ホールを終えて4バーディー、ボギーなしの4アンダーで、暫定2位につけた。12ホールを終えて5アンダーの河本結（26）＝リコー＝が暫定トップに立った。 【写真】沖縄出身アマチュアの吉崎マーナ、名前の由来明かす「お父さんが（カタカナに）してくれた」 沖縄出身の吉崎が、富士の麓で14ホールをボギーなしの4バーディー。絶好のスタートだ。 「結構パットが決まってくれた。後半は（日没で）暗くなった点もあってラインが見えづらくてバーディーはなかったけれど、ボギーフリーで上がれたのはよかった」 雨の影響で午前8時30分予定のスタートが4時間30分も遅れ、午後1時に向かった出だしの10番（190ヤード、パー3）。5番ウッドでピン2メートルにつけ、いきなりバーディーを奪った。続く11番（パー5）は5メートルのパットを沈めて連続バーディーとし、波に乗った。 7月のアマチュア予選会を経ての大会初出場だが、会場の静岡・東名CCはジュニアの試合で何度も訪れている。中学3年時の大会で1打差の2位に終わった経験があり「最終ホールでボギーを打って、めっちゃ悔しかった」。当時と比べ、ドライバーの平均飛距離は40ヤード伸びて240ヤード。成長した姿を示した。 登録名は「マーナ」で、本名は「眞夏（まあな）」。「お父さんが（カタカナに）してくれた。組み合わせとかで見つけやすいというのもあると思います」という。実家は那覇市内で居酒屋「吉崎食堂」を経営。今大会は父・俊朗さんがバッグを担ぎ、二人三脚で臨んでいる。 2021年に佐藤心結（当時アマ、明秀学園日立高3年）が渋野日向子とのプレーオフで敗れて2位になった舞台でもある。「テレビで見ていた。自分に置き換えながら見たりしていたので、その位置に入れたら。悔いのないようにやりたい」。女子ツアー史上9人目のアマ優勝へ、吉崎が一打に集中する。（阿部慎） ■吉崎　マーナ（よしざき・まーな）　本名は眞夏（まあな）。2007（平成19）年9月17日生まれ、17歳。沖縄県出身。7歳からゴルフを始める。過去ツアー出場は6度で、最高成績は今年3月の「ダイキンオーキッドレディス」34位。得意クラブはパターとウエッジ。家族は両親と弟。151センチ、48キロ。