北米の「GRカローラ」がダイレクトオートマチックを搭載して劇的に進化。MTに負けない変速スピードを実現。
トルクアップを果たした改良型エンジンを搭載
2025年モデルのGRカローラには、1.6L直列3気筒ターボエンジン「G16E-GTS型」を搭載している。このエンジンは最高出力304ps、最大トルク400Nmを発生し、トルクが30Nmアップしている。 トルクアップに対応して、DAT搭載車両にオートマチックトランスミッションフルードクーラーが標準装備されている。さらに高い冷却性能を実現するために、新しいプレミアムプラスグレードではサブラジエータが標準装備として用意されている。 GRカローラの駆動方式は、ラリーで開発されたGR-FOUR全輪駆動システムだ。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamと共同で開発され、各輪への駆動力を最適化することで、高レベルのトラクションとコントロールを提供する。 AWDモードは「ノーマル/グラベル/トラック」の3モードを設定し、前輪と後輪のトルク配分を調整できる。 ノーマルモードでは、日常の運転に合わせて前輪と後輪のトルク配分を60:40に調整する。グラベルでは50:50に調整し、最大限のトラクションを発揮する。トラックモードでは車両の状態に応じて前輪重視の60:40から後輪重視の30:70まで駆動力配分を連続的に変化させる。 2025年型トヨタGRカローラには、フロントとリアのトルセンリミテッドスリップリアディファレンシャル(LSD)が標準装備される。フロントとリアの左右駆動トルク配分を制御し、コーナリング性能とグリップを向上させる。また、2025年型DATモデルではローンチコントロールも採用され、強力な発進加速を可能にする。
冷却と空力性能をバランスさせるエクステリアを採用
を変更している。このデザイン変更により、フロントバンパーの後ろにラジエータ、インタークーラー、ブレーキダクト、オプションのサブラジエーター、オプションのオートマチックトランスミッションフルードクーラーを配置するスペースが確保されている。 ブレーキダクトを改良し、より効率的に空気を吸い込むようにしている。タイヤ上部に内向きの気流を作り、前方から横に流れる空気を吸い込むエアカーテン構造を採用。タイヤまわりの乱気流を抑え、後方への空気の流れをスムーズにすることで操縦安定性の向上に貢献している。 2025年モデルのGRカローラは今冬に北米での発売を開始。詳細と価格は2024年後半に発表される予定だという。ちなみに日本への導入については公表されていないが、北米以外の地域への導入は検討中とのこと。期待して待ちたい。
■GRカローラ プレミアムプラス 2025年モデル(北米仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4410×1850×1480mm ●ホイールベース:2640mm ●車両重量:1520kg[1500kg] ●エンジン:直3DOHCターボ ●総排気量:1618cc ●最高出力:224kW(304ps)/6500rpm ●最大トルク:400Nm/3250-4600rpm ●トランスミッション:8速AT(GR-DAT)[6MT(iMT)] ●駆動方式:4WD(GR-FOUR) ●燃料・タンク容量:プレミアム・50L ●タイヤサイズ:235/40R18
Webモーターマガジン