写真：鎌田大地に出場機会は訪れるか

日本時間3月2日から5日にかけて、セリエA第27節の10試合が行われる。首位インテルの独走態勢が強まっており、スクデット獲得へのカウントダウンが始まっている状況。一方で2位以下は混戦の様相が強くなりつつあり、各チームともに取りこぼしは許されない。 ◉注目カード ■インテル vs ジェノア 首位インテルはホームにジェノアを迎えての一戦に挑む。現地時間2月28日には第21節順延分でアタランタと対戦し、4－0と快勝した。2位ユヴェントスとの勝ち点差が12に広がった。その試合ではダヴィデ・フラッテージが途中出場からわずか10分あまりで負傷交代したが、幸いにして大事には至らなかった模様。UEFAチャンピオンズリーグの試合で負傷したマルクス・テュラム、2月中旬のリーグ戦の試合で負傷したフランチェスコ・アチェルビも順調に回復しており、この試合で復帰できる可能性もある。エースのラウタロ・マルティネスが好調を維持していることもあり、2024年に入ってから公式戦9連勝中。直近4試合は失点も喫しておらず、クリーンシートでの10連勝を目指す。 ■ナポリ vs ユヴェントス 2位ユヴェントスはアウェーでナポリと対戦する。ユヴェントスは前節の試合でフロジノーネとの接戦を制し5試合ぶりの勝利を挙げたが、ナポリも2月28日の第21節順延分の試合でサッスオーロを6－1で下し、フランチェスコ・カルツォーネ新監督体制での初勝利を挙げた。しかもこの試合ではヴィクター・オシムヘンがハットトリック、フヴィチャ・クヴァラツヘリアが2ゴールと、攻撃の中核を担う2人が爆発。中3日とコンディショニングの面では不利な立場だが、ユヴェントスとしては油断せずに戦う必要がある。 ■ラツィオ vs ミラン 3位ミランはアウェーでラツィオと対戦する。直近の公式戦3試合で1分け2敗と苦戦が続き、ユヴェントスとは4ポイント差、気がつけば4位ボローニャも5ポイント差に迫っている。これ以上、ポイントを取りこぼすようだと現在の順位をキープするのも危うくなるため、アウェーゲームとはいえ勝利は必須となる。一方のラツィオも直近のリーグ戦3試合で1勝2敗と不安定な戦いが続いている。このミラン戦の後にはUEFAチャンピオンズリーグのバイエルン戦と大一番が続く状況となるが、前節は出番がなかった鎌田大地には出場機会が与えられるだろうか。 ■その他の見どころ 監督交代を機に完全に勢いを取り戻したローマはアウェーでモンツァと対戦する。好調の一端を担っているのがパウロ・ディバラで、前節ハットトリックを達成するなど、2024年に入ってから通算7ゴールと点取り屋の才覚を発揮している。一方で心配なのはもう1人のエース、ロメル・ルカクで、直近5試合連続でノーゴール。ターゲットマンとしての存在感は見せているだけに、そろそろ得点がほしい。4位ボローニャと5位アタランタの直接対決も注目だ。アタランタは直近の試合でインテルに大敗を喫したが、それまで公式戦10試合無敗と好調を維持していた。一方のボローニャもリーグ戦5連勝中、その間に14得点3失点と攻撃力を発揮している。現状で両者のポイント差は「2」で、アタランタが勝てば順位が入れ替わるだけに、ハイレベルな攻防が期待できそうだ。

◉セリエA 第27節 対戦カード

3月2日（土） 4:45 ラツィオ vs ミラン 23:00 ウディネーゼ vs サレルニターナ 3月3日（日） 2:00 モンツァ vs ローマ 4:45 トリノ vs フィオレンティーナ 20:30 ヴェローナ vs サッスオーロ 23:00 フロジノーネ vs レッチェ 23:00 エンポリ vs カリアリ 3月4日（月） 4:45 ナポリ vs ユヴェントス 3月5日（火） 4:45 インテル vs ジェノア ※時刻はすべて日本時間