【シャンパン・クーラーにソムリエの意見】ロールス・ロイス・ゴーストがシリーズIIに進化
現代クラフトの新しい表現
ゴースト・シリーズIIには、ロールス・ロイスの職人が緻密に考案した、現代的なクラフトの大胆かつ新しい表現が施されている。 助手席側のセントラル・インフォメーション・ディスプレイと並ぶのは、新しいスピリット・オブ・エクスタシー・クロック・キャビネットだ。このガラス・ケースには、アナログ式のクロックとライトで浮かび上がるミラー仕上げのステンレス製スピリット・オブ・エクスタシー像が収められる。 スピリット・オブ・エクスタシーのフィギュアは、反射効果を生むマット・ブラックのバックパネルと高光沢のサイドパネルを備えた台座に配され、車に乗り込むとまず、スピリット・オブ・エクスタシー像がスポットライトを浴びているかのように下方から光を浴び、やがてそのステージ照明は柔らかな光へと切り替わる。 この精巧なディテールに加えて、助手席側の全幅に広がるのは、2020年にゴーストで初めて登場した、先進的な職人技によるイルミネーテッド・フェイシアだ。 ゴースト・シリーズIIでは、新しいイルミネーテッド・フェイシアのデザインを星空からインスピレーションを得て、タイムラプスの天体写真を彷彿とさせるデザインで夜空の動きを捉え、顧客は、ロールス・ロイスのビスポーク・デザイナーとともに、オリジナルのイルミネーテッド・フェイシアのモチーフをつくりだすことも可能だ。 ゴースト・シリーズIIのエレガントなデザインを引き立てるために、「グレー・ステンド・アッシュ」と名付けられた新しいインテリア素材が作られたという。 ロールス・ロイスの多岐にわたる贅沢な職人技と同様に、この卓越した新素材は、伝統的な熟練の職人技と革新の融合を表しており、この豊かな木目の天然オープンポア材は、手作業で染色され、微細な金属粒子を加えることで、独特かつ非常に現代的なきらめきを生み出し、この技術の開発には4年以上の年月が費やされた。 ロールス・ロイスがテキスタイルを追求する姿勢はゴースト・シリーズIIにも受け継がれ、竹から作られた新しいレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」も選択可能となった。 ロールス・ロイスのデザイン・チームのメンバーは、ヘンリー・ロイス卿がかつて冬季を過ごしたヴィラ・ミモザに隣接するコート・ダジュールの地中海の庭園を研究中に訪れまた。 この庭園の特徴の1つである、ヘンリー卿も目にしたであろう広大な竹林は、この革新的な生地の開発にインスピレーションを与え、ツイル織りのテキスタイルには、ブランド創業者たちのイニシャルである「R」を重ね合わせて抽象的にデザインしたデュアリティ・グラフィックが刺繍されている。 セーリング・ヨットのロープが織り成すラインを想起させるこのデザインにも、フレンチ・リビエラへのさりげないオマージュが込められていると述べた。 デュアリティ・ツイルは、現在グッドウッドのホーム・オブ・ロールス・ロイスに拠点を置く熟練の織物職人とのコラボレーションによって誕生し、その開発には1年以上を要した。 インテリアの全域に施されたデュアリティ・ツイルには、最大220万のステッチと11マイル(約17.7km)に及ぶ糸を使用し、20時間もの非常に複雑な工程を経て完成される。 各パネルは、糸のほつれを防ぐために端をシールする、特別に開発されたレーザーで裁断され、個別に準備され、すべてのパネルを慎重に配置し、継ぎ目なく全体を縫い合わせてから、座席の張地として使用されるという。 ベースとなるテキスタイルは、ライラック、チョコレート、ブラックの3色で展開され、糸は51種類の異なる色から選択できるため、顧客の個性に合わせてデザインをカスタマイズし、大胆なコントラストや繊細なモノクロームを作り出すことができる。 このほか、革新的な現代的な工芸技術「プレースド・パーフォレーション」も選択可能で、これは、シート・レザーに小さな穴を開けてユニークなアートワークを施す技法で、パーフォレーションの大きさを変化させることで奥行きを生み、緻密で立体的なグラフィックを作り上げる。 最初の模様は、グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスの上空で変化する雲の形と影からインスピレーションを得てデザインされ、この模様は0.8ミリメートルと1.2ミリメートルのパーフォレーションで構成され、その数は最大10万7000個にのぼり、そのひとつひとつを入念に確認することで絶対的な均一性が確保される。