屋久島に移住した独身女性が“苦労する”ことは…たまに東京に行くと「SFの世界みたいに感じます」
移住してから「物事をはっきりと言えるようになった」
――今後の夢やビジョンはありますか? すず:今は自分が周囲の方々に助けられてばっかりで……。最初に屋久島に来た時、何も持たずにノープランで来たので、「私って野垂れ死んじゃうのかな」と思ったりもしていましたが、いろいろな方が助けてくれたんです。働く場所がなくてお金がなくて困っていたり、車のタイヤがパンクしたり、転んでケガをしたり。そういう局面で不思議と助けられることが多いんです。 でも、この先もずっとそんな感じじゃ良くないですし、逆に私が困っている人を助けられるぐらいの余裕のある生活を送れるようになりたいな、恩返しをしていきたいな、という気持ちがあります。 ――すずさんにとって屋久島とは? すず:すごく魅力的な島です。いい人が多いですし、みんな白黒はっきりしていて曖昧な受け答えがないんです。もともと私はあまりはっきりしない性格で、結構考え込んでしまうタイプだったのですが、屋久島に移住してからは物事をはっきりと言えるようになりました。住み心地の良さはもちろん、人間的な成長も促されているというか、そんな感じがします。 <取材・文/浜田哲男> 【浜田哲男】 千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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